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不登校対応
☆親が最低限やっておいたほうがいいこと☆

 

お子さんの不登校でお悩みの親御さんのために「最低限やっておいたほうがいいこと」をお伝えします。

 

ここでお伝えすることは基本中の基本。“最低限”やっておいたほうがいいことですから、必ず読んでおいてください。できれば何度も繰り返し読み、しっかりと頭に入れておくことをおすすめします。これからお伝えすることを頭に入れておくだけでも「最悪の事態」を防げるでしょう。それくらい重要なことをお伝えします。

 

ただし、ここでお伝えする内容は不登校対応のすべてではありません。本格的に不登校改善を目指すならもっと応用的な技術が必要ですし、一日も早い不登校改善を望むなら(そして再発の危険性をなくしたいなら)プロのサポートを受けるほうが確実です。これからお伝えする内容がすべてではありませんので、その点にはご注意ください。

 

プロのサポートの重要性をお伝えすると有料サポートの宣伝だと誤解されることもあるのですが、そうではありません。すでに有料サポートを受けている会員のみなさまから「もっと早くから有料サポートを受けていれば子供の人生が違っていたと思います……」と後悔の声をいただくことが非常に多いので、そうした後悔を避けていただくためにお伝えしているだけです。有料サポートを受けるかどうかは自由ですし、SIAPROJECTのサポートは有料のものばかりではありません。無料サポートも充実していますし、これからお伝えする内容も無料サポートの一部です。ぜひ、ご活用ください。

 

 

<目次>

☆はじめにお伝えしたいこと

☆不登校の段階を3つにわける

☆不登校初期に親が最低限やっておいたほうがいいこと

 1.無意識過剰誘導を避ける

 2.ネガティブな条件付けを避ける

 3.雑談軽視を避ける〜意識の配分のかたよりを避ける〜

☆不登校が長期化した場合に親が最低限やっておいたほうがいいこと

  1.“普通”を知っておく

 2.“追い風”を予測する

 3.“ポジティブな印象のNGワード”を避ける

☆不登校が再発した場合に親が最低限やっておいたほうがいいこと

 1.大物になる可能性を知る

 2.他のことでの再発経験を思い出す

 3.細部無数改善の重要性を意識する

 

はじめにお伝えしたいこと

 

本題に入る前に、大切なことをお伝えしておきます。

 

不登校は“なおる”ものですし、不登校経験を生かして人生を大きく向上させることもできます。

 

もちろん不登校は病気ではありませんから、“なおる”という表現は適切ではないでしょう。不登校経験を生かして人生を大きく向上させることができる可能性はやや幻想的に思えるかもしれません。ただ、それでもあえて断言します。不登校は“なおる”ものですし、不登校経験を生かして人生を大きく向上させることもできます。

 

私がそうでした。不登校が“なおった”人生を生きていますし、不登校経験を生かして人生が大きく向上しました。私だけではありません。私がサポートしてきた親御さんのお子さん達も紆余曲折ありながら不登校をなおし、不登校経験を生かして人生を大きく向上させています。もちろん、私もそのお子さん達も今後の人生で不登校に似た事態を“再発”させないように油断はできませんが、今のところ幸せと豊かさが拡大しつづける人生を生きています。

 

ですから、今これを読んでいる親御さんも希望をもって大丈夫です。お子さんが不登校になるとショックを受けて悲しくなるかもしれませんが(もしくは逆にポジティブに考えすぎて現実逃避する頭になりがちですが)、悲しみや現実逃避にかたむく必要はありません。「きっと大丈夫なんだろうなぁ」と気軽に思うくらいの気持ちで、この先を読み進めてください。

 

もちろん、現実にはお子さんの不登校で苦労しつづける親御さんが大勢います。不登校がなおったと思っても再発を繰り返し、社会人になってからも出社拒否や中高年ひきこもりになってしまい、何十年もお子さんのことで苦労しつづける親御さんもいます。ですから、甘く考えていいとは言いません。親御さんが間違ったことをつづけていたらエンドレスで苦労することになりますから、そこはシビアに考える必要があります。甘く考えず、でも厳しく考えることもせず、ちょうどいいくらいの楽観と悲観のブレンドでプロの助言を受け入れてみてください。

 

それでは、本題に入っていきましょう。

 

不登校の段階を3つにわける

 

不登校を段階でわけたほうがいいのか、わけなくてもいいのか。

 

結論からいえば、今のSIAPROJECTでは「段階でわけなくてもいい」と判断しています。理由は単純で、段階でわけても「特に重要な不登校改善の秘訣」は共通していて、それを実行すれば十分だからです。「特に重要な不登校改善の秘訣って何!? 知りたい!」と思うかもしれませんが、それをホームページでお伝えすることはできません。特に重要な不登校改善の秘訣はトレーニングで身につくものですし、プロによるフィードバックが必要となるものですから、トレーニング効果とフィードバック効果のあるサポート(ひふみ〜よ)で提供しています。

 

SIAPROJECTの中心サポートはひふみ〜よであるため、不登校を段階でわけなくてもいいと判断しているのですが、今回は「不登校対応で最低限やっておいたほうがいいこと」をお伝えするため、便宜上、段階わけすることにしました。不登校の段階を3つにわけて示し、その段階ごとに「不登校対応で最低限やっておいたほうがいいこと」を説明していきます。段階は次の3つです。

 

・初期

・長期化

・再発

 

この3つの段階は他の不登校専門家(団体)とは異なる分類方法なので、混同しないように気をつけてください。不登校を7段階にわける考え方や段階的アプローチなどの方法もありますが、それらのわけ方と今回のわけ方は全く異なるものです。どちらかといえば“正反対”のわけ方と言っていいでしょう。よく見聞きする段階わけの危険性やデメリットを消失させてバランスをとるように今回のわけ方にしました。

 

書籍やインターネットで発信されている段階わけには「無数で多様な子供を無理やり数段階にカテゴライズすることで不登校対応のズレが致命的になる危険性」があります。また、段階わけがややポジティブにかたよらせるもので、それが原因で現状が冷静に見えなくなる親御さんが増えているデメリットもあります。ですから、それらの危険性やデメリットが消えるようなわけ方にしました。

 

・初期

・長期化

・再発

 

この3つの段階に“違和感”を感じた方もいるかもしれません。他の不登校専門家(団体)の段階わけに慣れている方は「もう少し細分化したほうがいいのでは?」と感じたり「これって“段階”と言えるの?」と思ったりするでしょう。そんなことは百も承知でプロの判断で3つにわけていますから、しばらく辛抱して読み進めてみてください。するどい読者さんは、他の不登校専門家(団体)の情報の欠陥を埋めるように書かれてあるとわかるでしょう。そしてそれにより、他の不登校専門家(団体)の段階わけのメリットも得られやすくなるとわかるはずです。

 

不登校初期に親が最低限やっておいたほうがいいこと

無意識過剰誘導を避ける

お子さんが不登校になると、ほとんどの親御さんは子供を動かしたい気持ちでいっぱいになります。どうにかして子供を変えたくなり、子供の行動を矯正しようとしたり、子供の発言に反論して言いくるめようとしたりします。子供が昼夜逆転になることを恐れて無理やりにでも夜早く寝かせようとしたり、勉強の遅れが不安で無理やりにでも勉強させようとしたり、子供が「学校に行きたくない気持ち」や「行く必要性が感じられない気持ち」を話してもそれに反論して封じこめようとしたり…… 大半の親御さんは自分が信じる理想に向かうように子供を動かそうとします。「とにかく学校に行かせればなんとかなるだろう」そう考えるのが不登校初期の親御さんの大半で、それが不登校初期の最大のミスです。

 

冷静に考えれば、それが後の大失敗につながるとわかるでしょう。子供の意思を無視して無理やりに変えようとすれば、そこには必ず抵抗が生じ、その抵抗が蓄積すれば後々たいへんなことになります。抵抗する気持ちが蓄積され、それが何かのきっかけで爆発すると家庭内暴力に発展することもあります。無理やりがんばって登校していた場合は、その爆発が不登校再発としてあらわれるでしょう。親が過剰に子供を誘導することは、それで子供が登校してもしなくても非常に危険なことなのです。こうしたことは冷静に考えればわかるのですが、不登校初期の親御さんはほとんどの方が冷静さを失っているので「わかるはずのこと」がわかりません。「私は冷静なほうだ」と思っている親御さんが最も危険で、そういう親御さんは“無意識”に不安が抑圧されていて、その“無意識”が子供を過剰に誘導しますから、親子ともに気づかないまま子供の心の中で抵抗が蓄積されてあるとき突然爆発してしまいます。

 

まずは、こうしたメカニズムが不登校初期に働くことを理解しておくことです。その上で、親御さん自身の1日の行動や発言を(ポイントだけでいいので)メモする習慣をつけるといいでしょう。1日の終わりに自分自身の行動と発言を思い出して、それをメモするのです。

 

メモの例:塾だけでも通ってほしいと思って塾探しをした(行動)、子供がゲームばかりしているので「いつまでゲームしてるの!!」とイライラしながら言ってしまった(発言)、甘やかしてばかりだと良くないと思いわざと冷たい態度をとった(行動)、将来のことをしっかりと考えてほしいと思って「これから日本で生きていくことの大変さ」を語った(発言)……

 

こうしてメモする習慣をつけるだけでも思考が冷静さを取り戻しやすくなり、親御さんが親御さん自身を客観視できるようになり、自分自身の言動のどこが不登校長期化の原因になっているのか把握しやすくなるでしょう。それにより改善が働きやすくなって、的確に改善できるようになり、“無意識過剰誘導”を避けることができます。不登校初期に無意識過剰誘導のミスを避けておくだけで、その後の不登校長期化・長期ひきこもり・家庭内暴力・不登校再発・出社拒否・中高年ひきこもり化……などを防ぐことができ、不登校の短期改善につなげやすくなります。

 

⇒関連記事:不登校脱出は簡単!〜コレをやめると不登校脱出に近づく!(2)〜

ネガティブな条件付けを避ける

不登校初期には「不登校長期化の原因となる条件反射」ができあがらないように気をつける必要があります。SIAPROJECTでは「ネガティブな条件付けを避ける」と表現していますが、表現のしかたはどのようなものでも構いません。むずかしいものではありませんので、これからお伝えすることを気軽に読んでみてください。

 

例えばですが、ある親御さんが不登校初期にお子さんを問い詰めていたとしましょう。

 

母親「どうして学校に行きたくないの?」

子供「……」

母親「黙ってたらわからないよ。何かあるでしょう?」

子供「いや……自分でもよくわからない」

母親「どんな理由でもお母さん聴きたいよ。話してくれない?」

 

こんなふうに問い詰めていたとします。この質問の重ね方はそれ自体がミスなのですが、そのことは今回の本題からはずれますのでいったん横に置きましょう。ここでは、このお母さんがどんな表情をしていたか、です。このお母さんがこわばった表情で問い詰めていたら、その後にどんなことが起きると思いますか?

 

これも無数のケースがありますので、1つの例にしぼってお伝えします。例えばですが、このお母さんがこわばった表情で問い詰めたときに子供の体が硬直して気分が落ちこんでいたとします。その場合、お母さんが問い詰めるたびに次の反応が繰り返されます。

 

親がこわばった表情で子供を問い詰める → 子供の体が硬直し、気分が落ちこむ

 

これが何度も繰り返されると、そのうち「子供を問い詰める」がなくても反応が成立するようになります。

 

親がこわばった表情になる → 子供の体が硬直し、気分が落ちこむ

 

こうなってしまうと、親が子供を問い詰めないように気をつけても手遅れです。親が仕事で疲れていて顔がこわばっているだけでもその顔を見た子供の体が硬直し、気分が落ちこむ…… 親が考えごとをしていてこわばった表情になっているだけでもその表情を見た子供の体が硬直し、気分が落ちこむ…… こうして子供は日に日にパワーダウンし、不登校脱出のエネルギーが不足するようになり、不登校が長期化します。

 

ここまで読んでわかったと思いますが、このようにして不登校初期の段階で不登校長期化の原因がつくられています。ですから「不登校改善は一日も早く正しい方法ではじめたほうがいい」とSIAPROJECTでは強調しています。ただし、間違った方法で早くスタートしても間違いが拡大するだけですし、素人判断で間違ったことを進めていけば取り返しがつかないことになります。プロのアドバイスを謙虚に聴く姿勢が不登校対応の世界でも不可欠です。

 

今回お伝えしたことは「不登校長期化の原因となる条件反射」の1つの例に過ぎません。実際にはさまざまなケースがありますし、ネガティブな条件付けを避ける技法ももっと奥深いものです(その技法はひふみ~よで身につけることができます)。ただ、今回お伝えした内容を頭に入れておいていただくだけでも不登校初期の対応がかなり変わるはずです。いちど読んだだけではすぐに忘れてしまって何も変わらないでしょうから、この記事に何度も目を通しておくことをおすすめします。

 

⇒関連記事:不登校脱出は簡単!〜コレをやめると不登校脱出に近づく!(3)〜

雑談軽視を避ける〜意識の配分のかたよりを避ける〜

不登校初期の段階では多くの親御さんが「不登校」に意識をとられます。それは悪いことではないのですが、問題は「意識の配分がかたよること」です。不登校関連に意識が集中し、不登校関連以外のことに向ける意識が薄れてしまい、そうした「意識の配分のかたより」がさまざまな場面で「対応の歪み」としてあらわれます。

 

例:子供が学校の話をはじめると注意深く聴こうとするけれども、どうでもいいようなゲームやアニメの話をはじめるといいかげんに聴いてしまう。

 

もちろん上記は例の1つで他にもいろんなケースがありますが、例えば上記のように「不登校関連のこと」には意識を高め、それ以外のことには意識が薄れてしまう親御さんが大半なのです。実はこうした「意識の配分のかたより」が不登校初期の大きなミスなのですが、そのことに気づいている親御さんはほとんどいません。

 

結論から言いましょう。不登校の子供の心には「雑談なら話せる」と思うことがたくさんあります。そのなかには「表面的には学校に関係なさそうだけど実は学校関連に結びつくこと」もあります。ですから、親御さんがお子さんの雑談(不登校関連以外のどうでもいいように思える話)を上手に聴くことで、実は不登校初期段階で改善に向かうきっかけが得られるものなのです。そのために「意識の配分のかたより」を正すことが必要、ということです。

 

あるお子さんは不登校になった直後、自分の趣味の「雑誌の切り抜き」をしようと思っていました。その「雑誌の切り抜き」が終わったら学校に行こうと思っていました。もちろん、そのことは親には話しません。そんなふざけたことを親に言ったら怒られると思っていたので、本人の心のなかだけに秘められていたことです。

 

学校に行っていると宿題が多すぎて自分の趣味の時間がまったくとれない→自分の趣味の時間をゼロにして宿題をがんばっているのに理想の成績にならなくてやる気が出ない→趣味もできず勉強もうまくいかないから楽しくない→学校に行っていても楽しくないだけ→だから一時的に学校を休んで思いっきり趣味の時間を楽しんだらまた学校に行こう

 

本人の心のなかで起きていたことは上記のようなものでした。つまり、主な原因は「宿題の多さで趣味がつぶされていること」で、この子の不登校は「趣味のために自分で休みを作った一時的な不登校」だったのです。このようなケースでは趣味が満足のいくまで十分にできたら「さて、そろそろ学校に行くか!」と本人が決めて登校するものですが、親御さんが初期対応を誤るとそうなりません。そうなるはずのことがそうならないのです。

 

前述を思い出してください。不登校初期の段階では多くの親御さんが「不登校」に意識をとられ、不登校関連に意識が集中し、不登校関連以外のことに向ける意識が薄れます。そのため、大半の親御さんは子供の趣味の話を軽視します。先ほどの例でいえば、子供が雑誌の切り抜きについて楽しそうに話しているときに「そんな話はどうでもいいから学校のことを少しは話してほしい」と思ってしまい、つまらなそうな表情で子供の話を聴いてしまいます。子供は親のその表情を見て話しづらくなり、話を広げません。話を広げていたら「だから雑誌の切り抜きが全部終わったらまた学校に行こうと思ってるんだよね〜」といった言葉が出てきたかもしれないのに、その可能性を親御さんがつぶしてしまうのです。

 

登校につながるチャンスをつぶすだけならまだいいのですが、大半のケースではそれだけで済みません。親御さんのその時の表情が「不登校悪化に向かわせる原因」になってしまいます。

 

親のつまらなそうな表情を見た子供は、自分の大切なこと(雑誌の切り抜き)を否定されたような気持ちになります。すると、自分の大切なこと(雑誌の切り抜き)をやるたびに「こんなことしていても喜ばれないんだよなぁ」と思ってしまい、気兼ねなく楽しむことができません。気兼ねなく楽しめないといつまでたっても満足のいくまでできず、“消化不良”の日々がつづきます。消化不良の満たされない気持ちはパワーダウンにつながり、夜眠れなくなったり偏食になったりして生活が乱れていきます。こうして状態が急速に悪化し、不登校がつづくことになります。

 

「表情ひとつでそんなことになるの!?」と驚かれるかもしれませんが、その子の状況を想像してみてください。みんなが学校に行っているなかで自分は不登校、学校に行っても勉強や部活で理想の成果を出せるとは思えない、でも自分のなかで「これがあるから生きていられる」と思うくらい大事なことを楽しんでなんとか再び学校に行こうと思っている…… このような状況で“大事な話”をしたのにそれに関して親から“つまらなそうな表情”が返ってくるのです。落ちこむ原因になってもおかしくないと思いませんか?

 

もちろん、不登校悪化の原因になるのは表情だけではありません。話し方や雰囲気などにも親の気持ちはあらわれますし、親の発言も子供を落ちこませる原因になります。そのあたりは改善ノウハウが奥深いのでトレーニングで変えていく必要があります(トレーニングはひふみ~よでできるようになっています)。トレーニングを1つの記事で提供することはできませんので、ここでは最低限やったほうがいい簡単なことだけをお伝えします。

 

まずは最初にお伝えしたこと(不登校初期の段階では多くの親御さんが「不登校」に意識をとられ、不登校関連に意識が集中し、不登校関連以外のことに向ける意識が薄れる)を頭に入れ、そういうものなのだと日常的に意識するように心がけてください。この心がけひとつでも自分自身の思考のクセを俯瞰する冷静さが出てきて、雑談軽視の意識から雑談重視の意識へと改善されていきます。

 

その上で「キーワード」に目を向けてみましょう。今までの子供の発言や行動を思い返して「この子は◯◯が好きなのでは?」「この子は◯◯をしていたとき目を輝かせていた気がする」「この子の生きがいは◯◯かも!」と思えることを明確化していきます。その◯◯の部分をキーワードとしてメモしておきましょう。そうしてメモしておくことで◯◯が子供の口から出てきたときに注意深く聴けるようになります。

 

これは“最低限やったほうがいいこと”ですが、これをやるだけでも不登校悪化の危険性が小さくなり、不登校初期段階で大きく不登校改善に向かうきっかけをつかみやすくなります。一度読んだだけでは忘れてしまうでしょうし実行しなくなるでしょうから、確実に実行するためにこの記事に何度も目を通すことをオススメします。

 

⇒関連記事:不登校脱出は簡単!〜コレをやめると不登校脱出に近づく!(1)〜

 

 

不登校が長期化した場合に親が最低限やっておいたほうがいいこと

“普通”を知っておく

子供の不登校が長期化した場合には、“普通”を知っておく必要があります。

 

不登校が長期化した場合の“普通”とは何か? それを知っておくことが不登校長期化から復活するポイントになります。

 

子供の不登校の長期化を経験するのは、ほとんどの親御さんが初めてでしょう。他のお子さん(兄弟姉妹)の不登校長期化を経験した場合は“経験あり”ですが、そうでないなら“初体験”のはずです。なんでもそうですが、初体験のことはよくわかりません。経験者ならわかることもわかりませんし、右も左も分からない状態であたふたするものです。ですから、不登校が長期化した場合の“普通”が何なのかも初体験の親御さんはよくわからず、それが原因でなかなか改善が進まず四苦八苦するものなのです。

 

ポイントの答えを先に言っておきます。

 

不登校が長期化した場合の“普通”は「良くなっている場合でも良くなっていないように思えること」です。

 

不登校が長期化した場合、お子さんの状態がだんだんと良くなっている場合でも良くなっていないように感じます。“だんだんと良くなっている場合でも”です。本当は良くなっているのに良くなっていないように感じる…… それが“普通”なのです。

 

良くなっているのに良くなっていないように思えるのは、なぜなのでしょうか?

 

その理由を簡潔に言えば、次のようになります。

 

「不登校長期化の状態から不登校脱出に至るまでの過程は、マイナスからゼロに戻るようなもの。マイナスからゼロに戻る過程ではプラスが感じられないから、良くなっているように思えないのが普通。例えばマイナス100が10改善されてもマイナス90。マイナス100がマイナス90に変わっても良くなったと思えないのが普通。このようにマイナスからマイナスへと移るような状態が“改善”なので、改善が進んでも良くなっていないように感じるのが普通になってしまう」

 

上記を読み、「それは不登校初期の場合も同じでは?不登校初期から不登校脱出に向かう過程もマイナスからゼロに戻るようなものでは?」と思った方もいるかもしれません。たしかに、そうです。不登校初期の改善もマイナスからゼロに戻すようなものなので、良くなっていても良くなっていないように感じることがあります。ただ、不登校初期の場合はわかりやすく改善があらわれることがよくあります。1日だけ急に学校に行ったり、突然勉強をがんばりはじめたり……それが“本当の改善”かどうかは別として、そういうわかりやすい良い変化があらわれることがよくあるので親御さんが「良くなっている」と思いやすく、不登校対応のモチベーションが保たれやすい傾向があります。その点で長期化の場合と異なります。

 

ですから、不登校初期の頃とは“普通”が変わったのだと認識して、長期化では改善の実感が長期間得られなくても当然なのだと思うようにするのが賢明です。良くなっていても「良くなっていない」と感じるのが普通なのですから、良くなっていないように思える時期がつづいても絶望する必要はありません。

 

「良くなっていても良くなっていないように感じるのが普通なのだから、良くなっていないように感じる時期がつづいても気にする必要はない。私(親)が不登校対応に磨きをかけつづければ確実に改善が進んでいくから、それをやればいいだけ」

 

と思うようにして、モチベーションを保ちながら不登校対応に磨きをかけつづけていきましょう。不登校対応に磨きをかける手段としてSIAPROJECTのサポート(無料・有料)は役立つはずです。

 

気をつけていただきたいのは、不登校対応の一貫性です。前述のとおり、子供の不登校が長期化した場合には良くなっていても良くなっていないように思えるため、ほとんどの親御さんが誤解します。プロの目から見ればお子さんの状態がだんだんと良くなっているのに、素人の親御さんは「この対応のしかたではぜんぜん良くならない」と勘違いして対応のしかたを変えてしまうことがあるのです。と言うより、そういうことをしてしまう親御さんが大半です。そういうときにプロのサポートを“継続的”に受けていれば自然と修正されるのですが、親御さんひとりでがんばっていると誰も修正してくれません。そのため、間違った対応のしかたに変更してしまって、せっかくお子さんの状態がだんだんと良くなっていたのにそれがダメになり、逆に悪化に向かうことをしてしまいます。そうならないよう、十分に気をつけていただけたらと思います。

 

親御さんの不登校対応力に磨きをかけて、確実に良くなるサポートをつづけていきましょう。お子さんの状態がなかなか良くならないように思えても、それが普通です。だんだんと良くなっている場合でも良くなっていないように思えるのが普通なのですから、良くなっていないように思えることに惑わされず、正しい不登校対応のしかたを身につけてサポートすることに集中してください。それができれば、お子さんがある日突然学校に行くようになったり、急に勉強をはじめて進学を目指すようになったり、明らかに良いと思える変化が起きる日が来ます。大切なことはその日まであきらめないことと、プロの助言や修正を謙虚に受け入れることです。

“追い風”を予測する

先に大事なことを言っておきます。

 

不登校が5年つづいても、悲観する必要はありません。10年つづいても20年つづいても大丈夫です。絶望する必要はありません。

 

安心してこの先を読み進めてください。

 

前述を読み、

 

「不登校が20年つづいたら、もうそのときには“不登校”ではないのでは?学校に行く年齢ではなくなっているのでは?」

 

と思う方もいるかもしれませんが、不登校に似た状態(出社拒否・中高年ひきこもりなど)は年齢に関係なく起きます。そういう意味で、不登校の長期化は20年以上つづくこともあるのですが、それでも悲観する必要はないと断言しておきます。自身の不登校経験も他のお子さんの不登校支援経験も豊富なプロである私が断言します。大丈夫です。

 

ちょっと嫌なことかもしれませんが、お子さんの不登校が長期化した場合に親御さんにやっておいていただきたいことがあります。次の質問に答えてみてください。(できれば答えを紙に書くことをおすすめします)

 

質問1:子供の不登校が5年長期化した場合にどうしますか?

質問2:子供の不登校が10年長期化した場合にどうしますか?

質問3:子供の不登校が20年長期化した場合にどうしますか?

 

嫌ぁ〜な想像が頭に浮かんだ親御さんもいるかもしれませんが、前述のとおり悲観する必要はありません。イメージが暗いものにかたよっている気がする方は、もう一度イメージしてできるだけ明るい未来まで想像してみましょう。逆に明るい想像ばかりしている方は、暗い未来の想定からも目を背けない必要があります。勇気を出して暗い未来も想像してみましょう。バランスよく想像を広げて「こういう未来になったらこうする」とさまざまに思考するのがポイントです。

 

明るい未来も暗い未来も両方イメージできた親御さんはバッチリです。その調子で多様に未来を想像して「こういう未来になったらこうする」の思考を広げていきましょう。

 

今、未来を想像してわかった方もいると思いますが、5年後は日本も世界も変わっています。10年後はガラリと変わっているでしょう。20年後は別世界、そう言ってもいいほど日本も世界も変わっているはずです。それほど変化する世の中では「不登校」も「不登校に似た状態(出社拒否・中高年ひきこもりなど)」も「元不登校」も意味が変わります。中高年ひきこもりの人たちが安心して楽しく暮らせる時代になるかもしれませんし、元不登校の大人たちが先進的な人として崇められる時代になるかもしれません。そうした時代の変化の“追い風”を想像すると安心しやすくなるでしょう。ベーシックインカムが導入された未来、スキルマーケットが進化した未来、所有が無価値化する未来、競争や勝敗を超えた価値観が中心の未来…… いろいろと想像してみてください。ほどよく安心感がでてきて、安定した心をお子さんのサポートができるようになるはずです。

 

もちろん、時代の変化が“向かい風”になることもあるかもしれません。ただ、今の世の中の動きを幅広く知っていれば、その未来は想定しがたいでしょう。現役起業家の私の目から見て、現代の延長線上にある未来は“追い風”になります。今のところ「不登校期間や不登校経験を活かせれば」の条件付きではありますが、それさえできれば時代の変化を追い風にして不登校の子供たちや元不登校の大人たちが楽しく幸せに生きられる未来になると確信しています。そのあたりのことはひふみ〜よサポートで話したり書いたりしていますので、ご興味のある方はそちらも参考にしてください。

 

子供の不登校が長期化した場合に最低限やっておいたほうがいいことは、楽観にも悲観にもかたよらずに未来を想像した上で“追い風”を認識することです(単純に楽観的になるだけだと大失敗しますのでご注意を!)。できれば“起業家”の話も積極的に聞いて「現代の最先端で起きている変化」を知り、「この変化の延長線上にはこういう未来がやってくるだろうな」と確信することです。そこまでできれば、子供の不登校が長期化していても安心してサポートすることができ、その安定的なサポートで復活に向かうことができます。

“ポジティブな印象のNGワード”を避ける

不登校対応で親のどんな言葉がNGワードになるのか、それははっきりと決められません。子供はそれぞれ考え方も違いますし、そのときの状態も日々変わっていますから、「この言葉は絶対にNG」と固定することはできず、臨機応変にNGワードを判断する力が必要とされます。

 

ただ、子供の不登校が長期化した場合に「だいたいのケースでこれはNGワードになりやすい」というものはあります。それらを知っておき、それらのNGワードを避けることで不登校長期化から復活しやすくなることは明らかです。

 

ここではNGワードを一種類だけお伝えします。この記事のテーマは「最低限やっておいたほうがいいこと」ですから、まずはこれからお伝えする一種類のNGワードを言わないように気をつけてみてください。

 

考え方はシンプルです。

 

「ポジティブな印象の言葉でも、劣等感を刺激する言葉はNGワード」

 

こう考えると、それに該当する言葉がいろいろと思い浮かぶはずです。

 

例えば、

 

「〜〜したほうがいいよ」

 

という言葉。

 

この言葉を劣等感が強い子供に言ってしまうと、子供は「今のあなたは良くない」と言われたように解釈することがあります。「今のあなたは良くない」と言われつづけた子供がどうなるか? それは少し想像してみればわかるでしょう。

 

あなたが職場で上司から毎日のように

 

「今のあなたはダメだ。ぜんぜん仕事ができていないし、正直この職場にいられるのが迷惑だ。他の社員のためにもやめてもらいたいくらいだ」

 

と言われつづけていたら、どうなりそうですか? 精神がダメージを受けて働く気力が失われそうだと思いませんか?

 

それくらいのダメージを子供に与えてしまうということです。親が良かれと思って「〜〜したほうがいいよ」と言っても、子供の心のなかで「〜〜したほうがいいよと言われるってことは、〜〜していない今の僕(私)が良くないってことだよな。ダメだってことだよな」と変換されてしまえば、そう親が言ったのと同じです。精神にダメージを受けつづける子供が不登校長期化から復活することはなかなかありません。

 

少し疑問に思った方もいるでしょう。「どうして子供はそのように悪く変換して解釈するのか?」と。その理由を一言で言えば、次のようになります。

 

「子供は不登校が長期化していることで劣等感が強くなっているから」

 

不登校初期の段階では、劣等感があってもそれほど強くありません。不登校になったことに現実感がわかない側面もありますから、劣等感をそこまで強く感じないケースも多いものです。

 

しかし、それが長期化した場合は変わってきます。不登校が長引けば長引くほど、その期間の長さで「こんなにも長期間学校に行けない自分はダメな人間なのかもしれない」「こんなにも長期間学校に行かない自分は同級生より学力や体力が劣っているだろう」などのネガティブな思考が強まり、それによって劣等感が強くなってしまいます。そこに親から「劣等感を刺激する言葉」が飛んでくると、それがポジティブな印象の言葉でも過剰に反応して、悪いほうに解釈してしまうのです。

 

「ポジティブな印象の言葉でも、劣等感を刺激する言葉はNGワード」

 

この考え方で「どんな言葉がNGワードになるかな?」と考えてみてください。私は冒頭で“一種類”だけお伝えすると書きました。“1つ”だけお伝えするとは書いていません。「〜〜したほうがいいよ」は1つの例。「ポジティブな印象の言葉でも、劣等感を刺激する言葉はNGワード」の考え方で思い浮かぶNGワードの数々が1つの種類です。一種類のなかにはさまざまな言葉がありますし、他の種類にもそれぞれにさまざまな言葉があります。それらを全部この記事でお伝えすると“消化不良”になるでしょうから、ここでは一種類のなかの1つだけにしぼってお伝えしました。

 

補足でもう1つだけ例をお伝えしておくと、「要するに〜〜ってことでしょ?」の言葉もNGワードです。なぜ、この言葉がNGワードになるのか? よくわからない方はトレーニング不足です。不登校対応力は“トレーニング”で向上するものですから、読んで理解するだけではなくトレーニングをしていきましょう。もちろん、SIAPROJECTで提供しているサポート「ひふみ〜よ」はトレーニング効果が自然と生じるようにつくられています。

 

 

不登校が再発した場合に親が最低限やっておいたほうがいいこと

大物になる可能性を知る

はじめに重要なことを言っておきます。

 

不登校の再発を繰り返す子供は、将来大物になる可能性があります。

 

大物:ある方面で大きな影響力を持つ人 

 

お子さんの不登校が再発しても絶望する必要はありません。不登校の再発を繰り返しても、それを乗り越えて完全に復活したとき、何かの分野で大物になる可能性があります。親御さんはその可能性に希望をもって、心に余裕をもちながらお子さんをサポートしていきましょう。

 

どうして大物になる可能性があるのか? その理由は歴史が証明しています。

 

いつの時代も、絶望するような大変な状況を乗り越えた人には底力のようなものが身につき、その後の人生で人並み外れた能力を発揮しています。偉業を成し遂げるケースも多く、“大物”として生きる例も少なくありません。不登校の再発から復活する子供も同じです。ただ一度だけ不登校になったのではなく、不登校の再発で数回不登校を経験して「やっぱりダメだった……」「自分は二度と学校に行けず、働くことも一生できないのかもしれない……」と絶望する状況を経験しているのですから、それを乗り越えたときに身についている力も特別に大きなものです。その能力の高さで“大物”として生きることも十分に有り得ます。

 

もちろん、不登校の再発から復活することは甘くありません。再発前と比べたら比較にならないほど改善が難しくなりますから、不登校が再発した場合には一日も早くプロのもとでトレーニング効果のあることをはじめて「再発リスクなしの正しい改善のしかた」を身につけることをおすすめします。不登校の再発を甘く考えてその後に10年20年と大変な苦労をする親子も実際にいますから、そこは甘く考えないでいただきたいところです。「やっぱり厳しい現実なんだ……」と落ちこむ親御さんもいるかもしれませんが、悲観する必要はありません。それほど厳しい現実だからこそ、それを乗り越えたときに子供に大きな力が身につき、その後の人生が輝くのです。

 

ポイントは親御さんが「この子は大物になる可能性があるんだ」と意識して、その意識をポジティブにかたよらないように保ちながらお子さんとかかわることです。意識を“保つこと”と“ポジティブにかたよらないこと”が重要です。保てずにいつの間にか忘れていたら効果はゼロになりますから「1日も忘れないこと」が必要です。今これを一度読んだだけでは確実に「忘れる日」ができてしまうでしょうから、一日に一度は必ずこの記事を読むと決めるなどして「忘れる日」ができないようにしましょう。ポジティブにかたよらないことも重要です。ほとんどの親御さんは「この子は大物になる可能性があるんだ」と意識するとポジティブになりすぎてしまい、子供を過大評価するようになったり現状のリスクを避けることがおろそかになったりしてお子さんの状態を悪化させてしまいます。そのあたりの“調整”は素人の方がひとりでできづらいところですから、ひとりで改善に取り組む場合は十分に気をつけましょう。

 

他のことでの再発経験を思い出す

あなた自身の人生で何かが“再発”したことがありますか? 

 

例:病気の再発、不眠の再発、喧嘩の再発……など 

 

何かの再発を経験しているなら、その経験を思い出しましょう。そのときのあなたはどんな気持ちでしたか? まわりからどんなことを言われたときに落ちこみ、どんなことを言われたときに元気になりましたか? 再発したときにできたことは? できなかったことは? できなかったことはなぜできなかったのでしょう? いろいろと細かいところまで思い出していくと、共感力がぐんぐん向上していきます。自分の再発経験を思い出すだけで不登校が再発した子供の気持ちに共感しやすくなり、今の子供とどうかかわることが理想的かがわかりやすくなります。

 

子供の気持ちに共感しやすくなること(今の子供とどうかかわることが理想的かがわかりやすくなること)だけでも十分なメリットなのですが、親御さんが親御さん自身の再発経験を思い出すことで「どうして再発したのか」がわかりやすくなるメリットもあります。これは親御さん自身の人生での重要な気づきにもなりますし、その理解で子供の不登校が再発した原因がわかりやすくなる効果もあるので一石二鳥です。

 

例えば、ある病気が再発した経験のある親御さんが自分自身の再発経験を思い出して「病気が再発したのは生活習慣を変えられなかったからだ」と気づいた場合、自然と次の思考「生活習慣を変えられなかったのはなぜだろう?」に移るはずです。すると「生活習慣を変えられなかったのは生活習慣を変えた場合のメリットが一部しかわかっていなかったからだ」と気づきを得て、その気づきがきっかけで親御さん自身の今後の人生がますます安定して輝くものになります。

 

それと同時に、子供の不登校が再発した原因を探るヒントにもなります。「子供の不登校が再発した原因は昼夜逆転の生活を変えられないからかもしれない。昼夜逆転の生活を変えられない原因は、昼夜逆転の生活を変えた場合のメリットが一部しかわかっていないからかもしれない」といったように解釈が広がっていきます。解釈が広がることで“新たな改善方法”が思いつきやすくなるでしょう。

 

例:昼夜逆転の生活を変えた場合のメリットをたくさん調べておき、雑談でさりげなく伝えられそうなときに伝える 

 

もちろん、先に「例えば」と前置きしたとおり、ここに書いたことは例の1つに過ぎません。実際には1つではなく多数の思考変化を起こし、“新たな改善方法”を多数見出していく必要があります。地道な取り組みですが、そうしたことをコツコツと積み重ねることである日突然「奇跡的な復活」が起きるものなのです。

 

要点を整理します。

 

・親御さんが親御さん自身の再発経験を“細かなところ”まで思い出して、共感力の向上につなげていく(そして今の子供とどうかかわることが理想的かがわかりやすくする)

 

・親御さんが親御さん自身の再発経験を“細かなところ”まで思い出して、再発を繰り返した原因をかんがえる(そしてそこから得た気づきを子供が不登校の再発を繰り返している原因を探るヒントにする)

 

上記は最低限やっておいたほうがいいことです。必ずやっておきましょう。

 

「声掛け」や「傾聴」について気になる親御さんも多いようなので、ここでお伝えしておきます。「声掛け」を工夫したり「子供の話をよく聴くこと」で改善を目指したりするなら、上記の最低限やっておいたほうがいいことを十分におこなってからにしましょう。

 

お子さんの不登校が再発した親御さんは「声掛けの工夫」や「傾聴の努力」がまったくうまくいかないこともあるとわかっているはずです。「声掛けの工夫」や「傾聴の努力」をいきなりはじめると逆に子供の状態が急速に悪化するケースも多いので、それを経験した親御さんは“不登校対応の奥深さ”を実感しているはずです。その不登校の奥深さの1つが今回お伝えした内容です。今回お伝えした共感力向上や原因解明をおこなってから「声掛けの工夫」や「傾聴の努力」に移るのがポイントなのです。

 

不登校対応の奥深さは慎重に理解する必要がありますから、本気で理解したい方は「ひふみ〜よ」で学んでください。ここでは「最低限やっておいたほうがいいこと」だけを書いています。不登校対応の奥深さを“わかったつもり”にならないように気をつけて“最低限のこと”をやっておきましょう。

 

細部無数改善の重要性を意識する

不登校が再発した場合、親も子も同じミスを繰り返していると考えられます。“不登校”という同じ事態が二度以上発生したのですから、その原因となっているミスも同じことを繰り返していると考えるのが妥当でしょう。食べすぎで太った人がやせても再び食べすぎで太った場合、食べすぎのミス(原因)を繰り返しているから「太る」が再発しています。それと同じように、あるミス(原因)で不登校になった子供が一度学校に行くようになっても再び不登校になった場合、同じミス(同じ原因)を繰り返して不登校が再発したと考えるのが適切です。

 

もちろん、通常はミスは1つではありません。いくつかの(もしくはたくさんの)ミスが積み重なっていて、そのミスの積み重なりを同じように繰り返しているため同じように不登校になっているのが通常です。大きなミス1つを繰り返して不登校が再発するケースもありますが、どちらかと言えばそれはめずらしいケースで、通常は多数の小さなミスを同じように繰り返しているものです。

 

理解しやすいように具体的に説明します。

 

例えば、次のミスの積み重なりで不登校になったとします。

 

・夫婦間の問題を子供に話すときに心配させるように話してしまっている

・子供が学校で楽しいことを1つも見つけられないでいる

・親が子供にプレッシャーをかけてしまっている

・子供が心のなかで同級生を否定してしまっている

・明らかに子供に合わない環境(地域、学校など)から離れずにいる

・親が子供で他の家庭と競争したがる気持ちから離れられずにいる

 

ここには6つだけ書きましたが実際にはもっとあるでしょう。読みやすいように6つだけにしぼっている点をご了承ください。

 

上記のミスの積み重なりで不登校になった場合でも、子供が無理やりがんばって学校に行くことがあります。けれども、上記のミスの積み重なりが放置されていたら「原因」は消えていませんから再び不登校になるのは時間の問題です。同じ原因で同じように不登校になる(不登校が再発する)、とってもわかりやすい因果関係です。

 

ここまで読めば解決方法が簡単だとわかるでしょう。上記のミスをひとつひとつ改善していけばいいだけです。

 

・夫婦間の問題を子供に話すときに心配させるように話してしまっている

 →夫婦間の問題を解決する、話さないようにする、話す場合でも安心するように話す

 

・子供が学校で楽しいことを1つも見つけられないでいる

 →子供が学校で楽しいことを見つけられるようにサポートする

 

・親が子供にプレッシャーをかけてしまっている

 →なぜ、子供にプレッシャーをかけてしまうのか?根本の原因を探り、親の心理の深いところから改善していく

 

・子供が心のなかで同級生を否定してしまっている

 →なぜ、同級生を否定してしまうのか?その気持ちの深いところまで聴けるように上手に話を聴いていく

 

・明らかに子供に合わない環境(地域、学校など)から離れずにいる

 →子供に合う環境を探す、子供に合う環境に移動できるか検討する

 

・親が子供で他の家庭と競争したがる気持ちから離れられずにいる

 →子供で他の家庭と競争したがることがどれほど子供に失礼かイメージしてみる

 

ざっと書きましたが、この程度の改善を行うだけでもお子さんの状態が良くなりますし、今後不登校の再発を繰り返さずに済む可能性が高まります。もちろん上記は私がざっと書いただけですので、実際にはもっと長文で思考を広げてください。また、前述でもお伝えしましたが、ここでは読みやすいように6つだけにしぼっています。実際にはもっと多くあるはずなので、漏れなくリストアップしましょう。なかなか思いつかない方やうまく思考を広げられない方は「ひふみ〜よ」での思考共有を活用してください。(ひふみ〜よでは会員さんの思いつきや思考展開の過程を共有しているので、それらがヒントとなり、うまく思いつく頭・うまく思考が広がる頭に変わっていきます)

 

 

<追記>

 

不登校が長期化した場合に親が最低限やっておいたほうがいいこと(1.“普通”を知っておく 2.“追い風”を予測する 3.“ポジティブな印象のNGワード”を避ける)は、不登校が再発した場合にも必要なことです。不登校が再発した場合に親が最低限やっておいたほうがいいこととして、もう一度読んでおいてください。

 

 

 

以上、お子さんの不登校でお悩みの親御さんのために「最低限やっておいたほうがいいこと」をお伝えしました。

 

冒頭でも言いましたが、ここでお伝えした内容は基本中の基本です。“最低限”やっておいたほうがいいことですから、何度も繰り返し読むことをおすすめします。このページをブックマークするなどして、一日に一度でいいので毎日目を通すのがおすすめです。

 

毎日目を通す。それだけで「最悪の事態」を防げますし、お子さんに明らかに良い変化があらわれます。みなさまとみなさまのご家族の幸せを祈っています。

 

 

執筆者:SIAPROJECT代表 木村優一

 

 

 

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