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わかりそうでわからない、不登校の子供の気持ち。
その気持ちをわかろうとして、でもわからなくて、困り果てている親御さんもいることでしょう。
仕方ありませんよね。
ほとんどの親御さんは不登校を経験したことがないでしょうから。
自分自身に不登校経験がある親御さんでも、我が子の不登校は“別”のような気がして、気持ちがイメージしづらいのではないでしょうか。
そんな親御さんのために、これから「不登校の子供の気持ちがわかりやすくなるためのヒント」をお伝えしましょう。
これを読んで、参考にして、子供の気持ちをイメージしてみてください。
想像上で、気持ちを味わってみてください。
そうすればきっと、子供の気持ちに共感でき、その共感によって親子の距離が縮まり、今後の不登校対応がものすごくやりやすくなるはずです。
まずは、不登校の子供を持つ“お母さん”に向けて話をしましょう。
今これを読んでいるあなたが女性なら「危ないところ」では働きたくないはずです。
例えば、「不良の溜まり場になっているゲームセンター」でパートとして働くのはどうでしょう?
ちょっと嫌な気がしませんか。
「生活のためにここで働くしかない……仕方ない……」
と思っても、気が進まないはずです。
きっとほとんどの方は、できることなら他の職場で働きたいと望むのではないでしょうか。
大人はいいですよね、そういう時に他の選択肢があるのですから。
あきらめずに他の職場を探せば、そのゲームセンターで働かずに済むかもしれません。
ただ、今は想像上のお話ですので、あえて制限をかけます。
あなたはそのゲームセンターで働くしかないのです。
だとしたら、あなたはどうなっていくでしょう?
気合いと根性でその仕事を続けていける人もいると思います。
ポジティブ思考でその仕事を続けていける人もいると思います。
もちろん、死んだような顔をして毎日「地獄にいるような思い」で働き続ける人もいるでしょう。
思考を麻痺させて、強烈な鈍感さで仕事の辛さを乗り越えようとする人もいるはずです。
あなたがどのタイプであっても本質的には変わりません。
あなたの本心と身体はとっても正直で、いずれ何らかの形で爆発する時がやってくるはずです。
・気合いと根性でなんとか乗り切る
・ポジティブ思考でごまかす
これらは“表面的”ですよね。
本当の自分の心を尊重していません。
そのため、いつか本心が悲鳴をあげます。
精神的に急激にダウンしたり、身体的に何かの病気になったりして、抑圧されていたものが爆発するのです。
・死んだような顔をして毎日「地獄にいるような思い」で働き続ける
・思考を麻痺させて、強烈な鈍感さで仕事の辛さを乗り越えようとする
これらのパターンは、前述のパターンと比べれば正直なほうですが、やはり抑圧している点では同じ。
本心が解放されていないので、解放されたい本心がいつか爆発するでしょう。
ここまで読んできて「私はどのパターンにも当てはまらない」と感じている人がもしかしたらいるかもしれませんが、いたとしたらその人は「不良の溜まり場になっているゲームセンターで働くことが天職の人」です。
女子プロレスラーのような屈強な肉体を持つ人か、自分自身が過去にものすごい不良でゲームセンターを溜まり場としていて救われた経験がある人か……どういう人かは分かりませんが何らかの形で適性があって、それによって“抑圧”が生じないのです。
もうポイントが見えてきた方もいるかもしれませんが、ポイントは「その仕事が自分に合うか合わないか」なんですね。
前述の4つのパターンは、自分に合わない仕事をした場合のこと。
それをリアルに実感していただくために、女性の大半に合わない仕事である「不良の溜まり場になっているゲームセンターでパートとして働く仕事」で説明したのです。
補足しておきますが、「本当の自分の心」に含まれるのは「不良に対する嫌悪感」や「危険から逃れたい気持ち」だけではありません。
「自分に合うこと」を望んでいる気持ちも本心です。
その本心を無視して、無理やりにギュッと押し込めたら、辛さが蓄積していきますよね?
自分にダメージを与えてしまいますよね?
そのため、「自分に合わないこと」をしていると“傷だらけ”になってしまい、いずれ本心が悲鳴をあげて“爆発”してしまうのです。
さて、ここで1つ考えてみてください。
今これを読んでいるあなたが「不良の溜まり場になっているゲームセンター」での仕事を長く続けられなかった場合、それは根性がないからだと思いますか?
根性以前の問題ですよね。
適性の問題です。
前述したように、不良以上に屈強なレスラーのような人なら余裕で仕事を続けられるかもしれません。
不良の心の痛みがわかる“元不良”なら、余裕で仕事を続けられるかもしれません。
その仕事に合っている人なら苦労しなくても(むしろ楽しみながら)続けられるでしょうし、その仕事に合っていない人ならいずれ負担に耐えきれなくなって続けられないのが普通です。
さて、もう一つ考えてみてください。
不良の溜まり場になっているゲームセンターでパートとして働くことが続けられなかったあなた。
そのあなたに対して「根性がないからだ!」と言ってくる人がいたらどうでしょう?
「早くゲームセンターに戻れ!働かないとうちが生活していけないんだから!」と言い続ける夫や親がいたらどうでしょう?
絶望的な気持ちになりませんか。
怒りなのか、悲しみなのか、なんだかよくわからないけれどもとてつもなく精神がダメージを受けるはずです。
不登校の子供は、それに似た状態なのです。
不登校の子供にとって「学校に行くこと」は「自分に合わないこと」です。
「自分に合わないこと」を続けてきた末に抑圧を爆発させた形が「不登校」であるだけです。
それなのに「学校に行かないのは根性がないからだ!」と言われる気持ちを考えてみてください。
「早く学校に行きなさい!それが当たり前なんだから!」と言われる気持ちを考えてみてください。
言われなくても、“そう思われる気持ち”を考えてみてください。
そう思われていることが親の顔の表情や全体の雰囲気から伝わってくるときの気持ちを考えてみてください。
ずいぶんと傷つくと思いませんか。
前述で私はこう書きました。
>大人はいいですよね、そういう時に他の選択肢があるのですから。
>あきらめずに他の職場を探せば、そのゲームセンターで働かずに済むかもしれません。
子供には通常こういう選択肢がありません。
(他の道を自分で自由に選択できません)
「今の学校に通う以外の選択肢」を親がたくさん知っていて、親子関係が良好で、そのたくさんの選択肢を親から子供へ伝えることができ、しかも子供が親に遠慮することなく選択できる場合は別ですが、そうでない場合には他の選択肢を選ぶことがほぼ不可能なんですよね。
ですから、なおさら精神的に追い詰められるのです。
逃げ場がない状況で周囲から精神的に殺されかけているのが不登校の子供なのです。(これはオーバーな表現ではありません)
なんとなく、不登校の子供の気持ちがイメージできましたか?
ここからは、不登校の子供を持つお父さんに向けて話をします。
もし、あなたが今の仕事と正反対の適性が求められる仕事に就いたらどうなると思いますか?
考えづらい方は、こう考えてみてもいいでしょう。
「自分の弱点が適性として求められる仕事に就いたら、どうなるか?」
例えばあなたが「ひ弱だけど頭がいい人」だとして、今の仕事が頭脳労働だとします。
そのあなたが肉体労働を始めることをイメージしてみてください。
けっこう辛いと思いませんか?
体を鍛えれば何とか続けられるかもしれませんが、その前に無理のしすぎで体を壊して病気になってしまうかもしれません。
体を壊す前に精神的なストレスで心が死んでしまうかもしれません。
その状況をヒントにすれば、不登校の子供の気持ちがなんとなく見えやすくなってきませんか?
「体を動かすのは得意だけど頭を使う仕事はからっきしダメ!」という方は、デスクワークを始める自分をイメージしてみるといいでしょう。
想像しただけで頭が痛くなる気がしませんか?(笑)
実際に始めてみると、もっと頭が痛くなりますよ(笑)
それを続けていったら、かなり辛いはずです。
ストレスが溜まって、イライラを家族にぶつけ、家庭崩壊してしまうかもしれません。
家族が家を出て行き、自分1人残された我が家でぽつんと一人暮らし。
寂しくなり、ますますストレスが溜まるあなたはあっという間に老けて、心と体を壊すリスクが膨らむはずです。
そんな自分を想像したら、「自分に合わない仕事はさっさとやめて体を動かす仕事を始めたほうがいい」と言ってあげたくなりませんか?
それと同じことを、不登校の子供に対しても“思って”あげればいいだけです。
その思いが生じれば、子供の気持ちに寄り添いやすくなり、共感しやすくなり、理解してあげられる気がしてくるでしょう。
ここまで読んでもピンとこなかったお父さんは、前述の「お母さんに向けての説明」をもう一度読んでみてください。
思考が大きく広がり、不登校の子供の気持ちがイメージできるようになってきますよ。
ここまで読み、不登校の子供の気持ちがイメージできるようになってきただけでも十分なのですが、直接的な解決策のようなものがないと落ち着かない親御さんもいるでしょうから、“補足”として説明を加えますね。
おそらく、次のような疑問が頭に浮かんだ親御さんもいるはずです。
「不登校の子供にとって『学校に行くこと』は『自分に合わないこと』なのか……。だったら、子供は永遠に学校に行けないのでは?……と言うより、行かせないほうがいいのでは?」
この疑問、ごもっともですよね。
そう思うのが自然です。
ただし、このような疑問が浮かんで、そこで思考がストップしている親御さんは不登校対応が相当遅れています。
スタートラインにも立てていない!と言ってもいいほど出遅れているのです。
もう少し先に進んでいる親御さんは、前述の質問に加えてこう考えたでしょう。
「どうすれば『学校に行くこと』が『自分に合うこと』になるのかな?」
なかなかいい思考の広がり方ですよね。
ただし、この質問は適切ではありません。
不登校対応の力が身についている親御さんなら、質問文を次のように変えるでしょう。
「『学校に行くこと』のイメージが変われば『自分に合うこと』になるのでは?」
そうなんです。
「学校に行くこと」のイメージ(印象)が変わることが重要なんですよね。
前述のお母さんの例を思い出してみてください。
「不良の溜まり場になっているゲームセンター」で一度働いたことのあるお母さんが、前の職場と似たような汚い建物の中にある似た雰囲気のゲームセンターで面接を受けたとしたら……
どう思うでしょう?
「このゲームセンターも前の職場と似たようなものだろう」と思ってしまう気がしませんか?
それと同じです。
不登校の子供も「通っていた学校」のイメージが根強く残っていますから、その先入観で他の学校のことも見てしまいます。
だから転校にも躊躇するし、転校以外の選択肢の中で「学校をイメージさせるもの(例:集団行動を強いられる会社勤め)」も拒絶してしまうのです。(※)
※実はここに「社会人になってから不登校に似た状態(就職拒否や出社拒否症など)が再発する要因」も含まれています。だからこそ、子供が学校に行くようになったことを喜ぶだけではダメで、長い目で見て「再発リスクをなくしていくサポート」を継続していかなければならないのです。子供が学校に行くようになることがゴールではありません。むしろ、そこがスタート。子供が学校に行くようになってからが本番だということをご理解ください。
逆に言えば、「学校に行くこと」のイメージ(印象)が変わればどうにでもなるということ。
転校でも転校以外の選択肢でも自由に選択できるようになり、その子にとって最善の道を行くでしょう。たいていの子供は、そうして自由に選べるようになると再び学校に行くことを選びます。(学校には行かないより行ったほうがいいと判断するからです)
それでは、どうすれば「学校に行くこと」のイメージ(印象)が変わるのでしょうか?
ひふみ~よ会員の方はお分かりだと思いますので、ここではひふみ~よ会員以外の方へのヒントを1つお伝えしましょう。
前述のお母さんに向けての説明を思い出してみてください。
あの説明の中で「不良の溜まり場になっているゲームセンター」で一度働いたことのあるお母さんが「ゲームセンターで働くこと」のイメージを変えるためにはどうしたらいいでしょう?
それがヒントです。
答えが見えてきたら、子供の未来に明るい光が射してくるでしょう。
あなたのお子さんも、あなたも、大丈夫なんですよ。
執筆者:SIAPROJECT代表 木村優一
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