「あなたには3つの奇跡が毎日起きています」

 

こう言われたら、どう感じるでしょうか？

 

「たった3つ？ もっとたくさんの奇跡が起きているよ」

 

と感じる人もいるでしょうし、

 

「毎日3つも！？ そんなに奇跡は起きていない」

 

と感じる人もいるでしょう。

 

どちらも真実です。

 

「もっとたくさんの奇跡が起きている」と思っている人の人生ではそれが真実になりますし、「奇跡なんて滅多に起きない……毎日のように起きるものじゃない」と思っている人の人生ではそれが真実になります。

 

つまり、真実は自分で決められるんですよね。

 

あなたが人生を変えたいなら、あなたの真実を変える必要があります。

 

あなたのお子さんの人生を変えたいなら、まずはあなたの真実を変えて、その影響で子供の真実を変える必要があります。

 

不登校対応の重要なポイントはそこにあります。

 

親の真実が変わる → 子供の真実が変わる

 

親御さん自身が自分の真実を変えて、その影響で子供の真実まで変えてしまうプロセスがポイントなのです。

 

まずは、奇跡発生の認識に関して変化を起こし、親御さん自身の「真実」を変えていくといいでしょう。

 

最低でも3つの奇跡が“毎日”起きていることを認識しつづける。その認識が無意識まで浸透すれば、親御さん自身の「真実」が変わり、その影響で子供の真実も変わっていきます。

 

その「真実変化」は子供を元気にさせ、パワーアップさせ、不登校を抜け出す力になります。（＝不登校好転）

 

◇◇◇

 

さて、今これを読んでいるあなたの日常で毎日起きている3つの奇跡は何でしょうか？

 

私があなたに意識することをオススメしたい3つの奇跡は、次の3つです。

 

1．生命連鎖の奇跡

2．環境の奇跡

3．生存の奇跡

 

順を追って説明していきましょう。

 

 

私たちは、生命が連鎖した先に生まれています。

先祖から命を受け継ぎ、生まれてきました。

 

その生命連鎖の歴史をイメージしてみると、ものすごい奇跡だと思いませんか？

 

命を受け継いできたご先祖様の膨大な人生の数々の中で、何か1つ違えば「自分」という存在は生まれなかったかもしれません。

 

それは子供も同じです。

 

膨大な生命連鎖の先に生まれている点では、親も子も同じ。親も子もものすごい奇跡の中で生まれ、その2つの巨大な奇跡が親子という関係で結ばれている点もまた奇跡なのです。

 

この信じられないほどの奇跡を認識し、その認識を無意識に浸透させること。

それができれば、まずは親御さん自身の気持ちが変わってくるでしょう。

 

命をつないでくれたご先祖様に感謝の気持ちが湧くのはもちろん、「奇跡的な存在」として生きられることに感動し、自分も子供も奇跡的な存在であるのだと心の底から実感することでセルフイメージが高まります。

 

そのセルフイメージの向上は自分自身の人生を幸せに豊かにしてくれるだけでなく、子供に与える影響も好ましいものになっていきます。

 

その影響で子供は力が得られ、不登校脱出に向かっていくでしょう。

 

もちろん、親が子供に対して「この子は奇跡的な存在なんだ」と認識していることはダイレクトに子供に伝わっていきますから、それによって子供のセルフイメージも高まり、その点においても不登校脱出に向かいやすくなります。

 

※セルフイメージが人生をどれほど変えるかについてあまりイメージが湧かない方は、簡単なケースで考えてみると良いでしょう。例えば、「自分は学校でうまくやっていける人間だ」と思っている子供は、その自信で本当に学校でうまくやっていける可能性が高まるはずです。そんなふうに、セルフイメージは自分自身の人生にものすごく影響してきますから、親も子もセルフイメージの向上をはかることが極めて重要なのです。

 

 

 

私たちの身のまわりには奇跡があふれています。

 

私たちが生きる環境は奇跡だらけ。

そう言っても過言ではないでしょう。

 

例えば、花はなぜ咲くのか？

どんなエネルギーがどう働き、咲くのか？

起源までさかのぼると、最初の最初はいったい何から始まったのか？

 

突き詰めて考えると、よくわからなくなるのではないでしょうか。

 

何か不思議な力が働いて花が咲いている。

それはある種の奇跡で、どんなマジックよりすごいものと言えるかもしれません。

 

「誰かがコントロールしているわけでもないのに雨が降ったり晴れたりするのはどうしてだろう？」

 

と考えてみても同じ。

 

深く深く考えていくと、最終的にはよくわからなくなります。

 

途中まではそれらしい解説ができても、究極的には「そうなるから」としか言えない事実にたどり着くはずです。

 

自然環境だけではありません。

人間が生み出した環境も同様です。

 

建物、車、飛行機、エアコン、冷蔵庫、ラジオ、テレビ、インターネット……人間が生み出したものは奇跡的なものばかりです。

 

どうしてこういったもののアイデアが人間の頭にひらめいたのか？

それについて明確に答えられる人はいないでしょう。

 

究極的には「思いついたから」としか言えないのではないでしょうか。

 

こうして環境をつぶさに眺め、そこにある奇跡を認識し、その奇跡認識が無意識まで浸透すると、今後も「さらなる奇跡」が起き続けることが実感できるはずです。

 

未来において「今まで以上の奇跡」が起きつづけることがよくわかっていたら……

希望を抱きやすくなると思いませんか？

 

まるでものすごい追い風を受けて未来に向かっているような、そんな心強い感覚になれるはずです。

 

そこには安心感が生じるはずで、その安心感は間違いなく親御さん自身を幸せにしてくれますし、その安心感と幸福感は子供に伝わり、子供のエネルギーになります。

 

言うまでもありませんが、エネルギーを得た子供はそのエネルギーを不登校脱出に向かう活力にするでしょう。

 

 

 

あなたは、なぜ自分が生存しているか、明確に説明できるでしょうか？

 

なぜ、自分は生きることができているのか？

どうして心臓が動きつづけているのか？

 

明確に説明できますか？

 

私は説明できません。

 

自分でこの命を作ったわけではありませんし、生きるということを可能にしているメカニズムも究極的にはよくわからないからです。

 

「なんらかの力で奇跡的に生かされている」

 

そんなとらえ方がしっくりくるのは私だけでしょうか。

 

生存を奇跡としてとらえてみると、1秒1秒が“濃く”なるはずです。

不感症のように生きるのではなく、鮮やかに生きるようになるはずです。

 

その「鮮やかな生き方」が基本となっていくと、あなたの人生は様変わりするでしょう。

さまざまなことがスムーズにうまくいくようになり、幸せに豊かに生きられるようになるはずです。

 

もちろん、自分自身の人生が変わるだけではありません。

 

自分の生き方が変わることによって「子供の人生」に対する見方も大きく変わり、「今の子供」との時間を大切にするようになるはずです。

 

そうして「今の子供」との時間を大切にするようになると、子供は「今の自分」をありのままに受け入れてもらえた感覚になり、「今の自分のままでも十分なんだ」と思えるようになります。

 

おもしろいもので、そうして「今の自分のままでも十分なんだ」と思えるようになると自分を成長させたくなるものなんですよね。「今のままでもいい」と思えるようになると、逆に「今以上の自分になろう」と成長し始めるのです。

 

その成長は間違いなく不登校脱出に向かう原動力となります。

 

成長することで、嫌いなものが好きなものに変わった！

そんな経験、ありませんか？

 

大人になって（成長して）嫌いな食べ物が好きな食べ物に変わったとか、子供の頃は嫌いだった音楽が大人になって（成長して）好きになったとか……

 

それと同じで、不登校の子供も“成長”することで「嫌いだった学校」が「好き」に変わる可能性が高まるのです。

 

不登校の子供の「学校嫌い」を「学校好き」に変えるのは、本来難しいことではありません。

前述を読めばわかるとおり、とてもシンプルなことで子供は成長し、変化します。

 

生存の奇跡を認識し、その奇跡認識を無意識まで浸透させるといいでしょう。

 

◇◇◇

 

以上、日常的に意識することをオススメしたい3つの奇跡をご紹介しました。

 

これら3つの奇跡が“毎日”起きていることを認識し、その奇跡認識が無意識まで浸透すれば、不登校対応が根本から変わります。

 

その根本からの変化が起きたときに、子供は再発リスクなしの不登校脱出に向かい始め、明るく輝く未来が現実味を帯びてくるでしょう。

 

シンプルなことですが効果は絶大ですので、ぜひ、ご活用ください。

 

 

執筆者：SIAPROJECT代表 木村優一