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子供が不登校になると、ほとんどの親御さんは我が子のことを救ってあげたくなるでしょう。
特に子供が辛そうにしている場合、どんな手段を使ってでも救いたくなるはずです。
誰よりも子供を愛する親が、苦しむ子供のことを救いたくなるのは当然のこと。子供が「学校に行きたいけど行けない」と辛そうに言っていたり、身体の不調を訴えていたりすると、「なんとかこの状況から解放してあげたい!」と強く思うものです。
ただ、そこにある「救おうとする気持ち」は有効でしょうか?
親が子供を救おうとすることで、状況は好転するでしょうか?
そこのところを冷静に考える必要があります。大半の親御さんは、子供が不登校になったときに冷静になれず、闇雲に子供のことを救おうとするので逆に子供の状態を悪化させてしまうのです。
まず考えていただきたいことは、親であるあなたは誰かを救えるほど余裕のある状態でしょうか?
自分以外の誰かを救えるほどの精神的余裕がありますか?
ほとんどの親御さんは、子供が不登校になった時、取り乱してしまいます。冷静さを失い、不安でいっぱいになり、マイナス思考が次々と頭に浮かんで、通常の精神状態ではいられません。
その状態で子供を救おうとしたら、どうなるでしょうか?
感情は伝染します。
思考も伝染します。
親子だからこそ影響しあう度合いが強く、簡単に親の精神状態が子供にコピーされてしまうのです。
仮にコピーされなかったとしても、ネガティブな刺激が子供に加わることは容易に想像ができるでしょう。
不安とマイナス思考でいっぱいの親が子供に何か言えば、それは子供にとってネガティブな刺激となります。子供自身の不安とマイナス思考を刺激し、ますます学校に行かなくなるのです。
そうして「親が子供を救おうとすればするほど子供の状態が悪化し不登校が長期化するパターン」にはまっていきます。
補足しておきますが、この「親が子供を救おうとすればするほど子供の状態が悪化し不登校が長期化するパターン」には少し違った形もあります。
不安とマイナス思考でいっぱいの親が子供に何か言うたびに、子供はそれに反発するかのようにプラス思考に偏り、「自分は学校なんて行かなくても絶対に大丈夫!!」と過信するようになり、それによって不登校が長期化するケースもあるのです。
どちらにしても「親が子供を救おうとすればするほど子供の状態が悪化し不登校が長期化するパターン」にはまっていることに変わりありませんから、まずは親御さん自身が自分自身を客観視することが重要です。
自分自身を冷静に見つめ、自分に子供を救えるほどの精神的余裕があるのかどうかを考えてみましょう。
もし、「自分にはそれぐらいの精神的余裕がある!」と思ったら、それが過信ではないか疑ってみてください。
プラス思考に偏っている親御さんや自信過剰な親御さんは、こういうところでつまずきます。自分はデキる人間だ!と思いたいので(そう思っていないと不安なので)無理矢理にでもプラス思考になって、自信過剰になって、本当の自分自身を見えなくさせてしまうのです。
良い意味で自分自身を疑うことは大切なことですから、そこは慎重に行なってくださいね。
「自分には子供を救えるほどの精神的余裕がない」と気づけたら、精神的余裕を増やすための工夫を毎日に取り入れていきましょう。
スポーツをすることが精神的余裕を増やすことにつながる親御さんもいるかもしれません。
お花を飾ることが精神的余裕を増やすことにつながる親御さんもいるかもしれません。
アロマキャンドルの香りに包まれて生活することが精神的余裕を増やすことにつながる親御さんもいるかもしれません。
どんな工夫が精神的余裕を増やすことにつながるかは人それぞれですから、そこは自分自身に合ったものを選んでくださいね。
さて、次に考えていただきたいことは、子供に対する歪んだ見方についてです。
あなたは我が子に関して、歪んだ見方をしていませんか?
歪んだ見方は無自覚にしてしまうものです。
その無自覚を自覚できるレベルに引き上げていきましょう。
歪んだ見方には色々とありますが、その1つとして「不登校の子供を弱者として見ているパターン」があります。
不登校→学校に行けない→弱い
こんなふうに連想してしまうのでしょうか。
不登校の子供を持つ親御さんの多くが、ほぼ無意識で我が子のことを弱い存在として見ています。
そのために、表面的な意識が「子供→弱者→救ってあげなければ!」と働くのです。
つまり、子供のことを救ってあげたい気持ちが湧いているときには子供のことを弱者として見ている可能性が高い、ということ。
ここまで読めば、無自覚で子供のことを弱者扱いしていた自分に気づくことができるでしょう。その気づきが得られたら、今度は「この子は本当に弱いのか?」と考えてみてください。
不登校の子供は、大勢の子供が普通に学校に行く中で1人だけ道をはずれて不登校を選択できています。孤独な毎日を生きています。
それって、ある種の強さとも解釈できるのではないでしょうか。
いじめが原因で不登校になった場合も同様です。
いじめ返すこともいじめられ続けることも選択せず、いじめが存在する学校そのものから逃避するために不登校を選んだことは、ある種の強さと言えるのではないでしょうか。
そんなふうに解釈を柔軟にしていくと我が子の強さが見えてきて、子供を弱者扱いすることはなくなっていくはずです。
不登校の子供は甘えているとか、怠けているとか、根性がないとか、好き勝手言う人は大勢いますが、そんな無責任な声に惑わされないことです。
世の中は「視野が狭い人」で溢れています。その視野が狭い人の意見に親まで染まっていたら、子供は誰を味方にすれば良いのでしょう?
解釈を柔軟にし、親御さん自身の視野をできるだけ広げてください。そうすれば子供を弱者扱いしなくなり、救おうとする気持ちが良い意味でなくなっていくはずです。
不登校だった頃の私もそうでしたが、不登校の子供の中には弱者扱いされることに過剰に反応する子供もいることを知っておいてください。
簡単に言えば、プライドが傷つくのです。
「学校に行かないことが弱いことなの!?自分はそんなに弱くない!!バカにするな!!」
そんな気持ちがメラメラと湧き上がってきて、自分のことをバカにした親に対して嫌悪感が湧き、一気に心を閉ざし、急速に親子関係が悪化していくんですね。
親子関係がひどくなれば、親は子供のサポートができません。
できたとしても、的確なサポートになることは難しいでしょう。
そうして不登校は悪化し、長期化に向かうのです。
親の心にある「救おうとする気持ち」をそのままにし、その気持ちに従い親が子供を救おうとすると、子供が「弱者扱いされた」と感じるリスクが高まります。
弱者扱いされたと感じた子供がどのようにして不登校悪化に向かうかは前述した通りです。
だからこそ、親が子供を弱者扱いしなくなること(救おうとする気持ちが良い意味でなくなっていくこと)は、不登校対応の1つとして極めて有効なのです。
それから最後にもう一つ、「救おうとする気持ち」がもたらす弊害についてお伝えしましょう。
親が子供に対して「救ってあげたい」と思っている場合、だいたいの親御さんが子供の話を聴いてあげられなくなります。
子供を救おう救おう……という意識なので、何か言いたくなり、子供の話を最後まで聴いてあげられなくなるのです。
そのメカニズムは無意識に起こるから厄介です。
無意識に子供の話を途中でさえぎっていて、無意識に親の考えを伝えようとしてしまうので、その改善が難しく、傾聴ミスを連発してしまうのです。
すると子供は親と会話するたびにフラストレーションが生じます。
「お母さん(お父さん)はいつも僕(私)の話を聴いてくれない。いつも親の考えを押し付けてくる」
そう感じて、不満が募り、やがてその不満を爆発させます。(突然口をきかなくなって部屋に引きこもるのもこのパターンが多いです)
これがどれほどの不登校悪化に至らせるか、少し想像すればよくわかるでしょう。
救おうとする気持ちが良い意味でなくなっていれば、そんなことにはなりません。子供の話をじっくりと最後まで聴くことができ、前述とは逆のプロセスで不登校脱出に向かっていくでしょう。
だからこそ、救おうとする気持ちの有効性を考え直すことが重要で、心の調整から始めることが不登校対応の要となるのです。
今のあなたの心に「子供を救おうとする気持ち」はどれくらいあるでしょう?
それが状況を狂わせていませんか?
こういうところからしっかりと対応改善をはかっていきましょう。
執筆者:SIAPROJECT代表 木村優一
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