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不登校再発防止のために親ができること
【5つのポイント】

 

「子供が学校に行くようになった!!うれしい!!」

 

天にも昇る気持ちで我が子の不登校脱出を喜ぶ親御さんも多いでしょう。

 

実際、SIAPROJECTのサポートを受けて子供の不登校脱出に成功した親御さんの多くも大喜びします。私も自分のことのように嬉しくなって一緒に喜びます。

 

ただ、そうして大喜びした親御さんがその先も幸せとは限りません。再び子供が学校に行かなくなり、絶望する親御さんもいるのが現実です。

 

子供が学校に行くようになったことで気がゆるみ、SIAPROJECTのトレーニングをサボりがちになる…… それで子供の不登校が再発…… 残念なことですが、そうして不登校再発に至るケースもあるのです。

 

専門家のサポートを受けていても不登校再発が起きるケースがあるのですから、専門家のサポートを受けずにがんばっている親御さんは特に気をつけたほうがいいでしょう。

 

ここでは「不登校の再発を防ぐために親ができること」を5つだけお伝えします。この他にもポイントはたくさんありますが、この5つのポイントを押さえておくだけでも効果的です。これからお伝えすることを何度も何度も読んで、頭に定着させてください。

 

不登校再発は“他人事”ではありません。不登校が再発するケースは非常に多いですし、再発を“繰り返す”ケースも非常に多いです。子供が学校に行くようになって喜んでいる親御さんも(もちろん今不登校で悩んでいる親御さんも)“自分のこと”としてお読みください。

 

 

不登校再発防止のポイント1  ~不自然な不登校脱出を避ける~

 

不登校の再発を防ぎたいなら、不自然な不登校脱出は避けたほうが良いでしょう。

 

「不自然だろうがなんだろうが学校に行くようになればそれでいい!!」

 

そんな気持ちになる親御さんは多いですし、切迫した状況ではそういう気持ちになるのもよくわかります。ただ、その気持ちのまま暴走したら「未来の不登校再発」を確定させてしまうのです。

 

最も分かりやすいのは、無理やり子供を学校に行かせるケースでしょう。

 

・子供の気持ちを十分に聴いていないにもかかわらず、本人が無理すれば学校に行けそうだから無理に行かせてしまったお父さん

 

・担任の先生や仲の良い友達の助けを借りて「本人が学校に行かなければならないような空気」を作り、半ば強引に登校させてしまったお母さん

 

どちらもその後、不登校が再発しました。

 

単純に再発しただけではありません。

一度目の不登校の頃よりひどい状態で再発したのです。

 

完全な昼夜逆転で食事をまともにとらず、お菓子ばかり食べて死んだような目をしてゲームをし続ける……

 

何かちょっとしたことでイライラし始め、ときどき恐ろしいほどキレて暴れまくる……

 

しだいに自分の部屋に引きこもるようになり、家族と顔を合わせなくなる……

 

外出は一切しない……

 

どちらのケースもお子さんがこういった状態になりました。

 

どうして、そのような再発に至ったのでしょう?

 

前述を読めば一目瞭然ですよね。

 

前者のお父さんのミスは子供の気持ちを十分に聴かなかったことです。子供の気持ちを十分に聴かず、親がこうしたいと思うほうに子供を無理やり動かした…… そうして不自然な不登校脱出に向かわせた……

 

だから子供は追いつめられて、耐え切れなくなった気持ちを爆発させたのです。

その爆発が不登校の再発であり、再発後の悲惨な生活です。

 

後者のお母さんのミスも明らかですよね。半ば強引に登校させてしまったのがミスです。

 

不登校の子供の多くは、無理やり何かをさせられることに敏感です。自分の本音を押し殺してでもまわりに合わせようとする(親の期待に応えようとする)心優しい子供が多いので、「強制を受け入れすぎると自分が壊れてしまうリスクが高まる」となんとなくわかっていて、それで“無理やり”に敏感になっています。

 

ですから、前述のお母さんのように「本人が学校に行かなければならないような空気」を作って強引に登校させてしまうと、不登校再発のリスクは大きくなります。無理やり動かされたことに敏感に反応するストレスの残留と、まだ登校に耐えられるだけの精神的余裕と身体的余裕がない状態で学校に行きつづけるストレスの蓄積がダブルで働き、あっという間に力尽きてしまうのです(=力尽きることで不登校再発)。

 

ここまで読み、前述のお父さんお母さんがどうすればよかったのか、よくわかるでしょう。

 

お父さんもお母さんも「(親が)こうしたい」「子供にこうなって欲しい」と自分の意思(欲求)を優先するのではなく、まずは子供の意思(欲求)を尊重すればいいんですよね。そのために必要なら子供の話を聴くのもいいし、友達の話を出すのもいいでしょう。(逆に言えば、必要なければしなくていいということです)

 

そうして子供の意思(欲求)を尊重してサポートをつづけていけば、子供自身で多少無理して学校に行くかもしれません。子供の意思で担任の先生や友達の力を借りて学校に行くかもしれません。その場合には、同じような不登校脱出に見えても中身が違ってきます“本人”が決めているので無理がキャパシティーオーバーにならないし、親に対する反発心が高まらないのです。このような“自然な不登校脱出”が再発リスクが小さい不登校脱出です。

 

「不自然な不登校脱出を避ける(自然な不登校脱出を目指す)」

 

シンプルなことですが、このシンプルなポイントが頭に入っている親御さんはほとんどいません。それが原因で、ほとんどの親御さんは不登校再発リスクが大きい状態で子供のサポートをしています

 

今これを読んでいるあなたは、そうならないように意識を変えておきましょう。

 

 

不登校再発防止のポイント2  ~エゴによる狂いをなくす~

 

親のエゴが不登校対応を狂わせること、なんとなく理解している親御さんも多いでしょう。

 

ポイント1を読んだだけでも、その理解が進んだはずです。

 

今頭の中が???になっている方は、かなり危険な状態だと思ってください。

 

「親のエゴが不登校対応を狂わせる!?」とよくわからなくなっている親御さんは、無意識に親のエゴを中心として不登校対応しているはずです。それが原因で子供の状態がなかなか良くならないでしょうし、逆に悪化に向かっているケースが多いでしょう。

 

親のエゴが不登校対応を狂わせることについてよく理解できていない場合でも、子供の状態が良くなることはあります。ただ、その場合、表面的に良くなっているだけで、水面下では不登校悪化が進んでいます。表面的な改善で一時的に不登校脱出しても不登校が再発するのは時間の問題ですので、理想的ではありません。

 

さて、「親のエゴが不登校対応を狂わせること」がなんとなくわかる親御さんもよくわからない親御さんも、今ここで振り返ってみてください。

 

「私は親のエゴを中心として不登校対応していないかな?」

 

「親がこうしたいと思う方向に子供を動かそうとしていないかな?」

 

「親の理想を叶えるために子供を変えようとしていないかな?」

 

このように自分自身に問いかけ、自分が今までしてきたことを振り返ってみましょう。

 

こうして振り返ることで、自分自身が理想的な不登校対応からズレていた場合、そのズレがわかりやすくなるはずです。

 

私自身も不登校だった頃にそうでしたが、不登校の子供の多くは親のエゴに敏感です。親自身が無自覚でも、親の言動にエゴが表れていれば子供はそれをするどく察知し、愛されていないように感じたり、心を閉ざしたくなったり、怒りや不満をためこんだりします。

 

その悲しみ・閉鎖・怒りや不満の蓄積……が積み重なると、学校に行けるようになってもその“積み重なり”がある時爆発して、再び学校に行かなくなります。

 

最近の子供の表情や身体全体の雰囲気を、よく観察してみてください。

 

“積み重なり”が起きている気がしませんか?

 

なんとなくでも危険だと思ったら、親のエゴが表れた言動を慎むように改善していきましょう。

 

まずは自分自身の発言を思い出して紙に書き、その言葉が親のエゴを表すものでないかどうかを確かめ、親のエゴが表れているようならばその言葉は今後使わないようにする。ファーストステップとしては、その程度の改善でも十分です。

 

もちろん、子供の発言も軽視しないようにしてください。

 

「結局お母さん(お父さん)が気にしてるのは世間体でしょ!!」

 

こういった言葉が出てきたら、その子の心はかなり危険な状態です。

 

この言葉は心の悲鳴です。不登校の子供の多くは心のなかで悲鳴をあげてもそれを親に言えない(言ったら親が傷つくと思って言えない)優しい心の持ち主ですから、その優しさを壊してでも発言するということはもう精神的にかなり追いつめられている段階なのです。

 

「結局お母さん(お父さん)が気にしてるのは世間体でしょ!!」

 

この言葉やこれに近い言葉が出ていたら、親御さん一人で改善に取り組むのは危険です。一日も早く、信頼できる不登校専門家の力を借りて高度な改善を進めてください。

 

 

さて、ここで“遊び感覚”で考えていただきたいのですが……

 

親のエゴの反対は何でしょうか?

 

「親の利益の反対だから子供の利益」

 

そう考えた人もいるでしょう。

なかなかいい線を行っていますよね。

 

そう、親子をひっくり返して考えてみるとわかりやすいでしょう。

 

親子

ひっくり返す

子親

 

子供が不登校になるとほとんどの親御さんは“ちょっとしたパニック状態”がずっとつづいていますから、つい、自分の考えを優先してしまい、自分の感情を優先してしまい、自分の理想を優先してしまいます。

 

それは、子よりも親を先にしている状態。

 

親子

 

日常で使っている言葉通りの順序です。

 

それをひっくり返して、

 

子親

 

の状態にし、子を優先するイメージにするといいでしょう。

 

子供の考えを優先し、子供の感情を優先し、子供の理想を優先してみる…… そうしてみるとバランスがとれて、親のエゴから離れやすくなります。

 

もちろん、これはバランスをとるのが目的です。親を犠牲にして子供を全て優先するのではありません。今まで親のエゴにかたよっていた心をバランスの良いところに調整して、それで不登校対応がうまく機能するようになることが目的です。

 

専門家のサポートを受けずにがんばる方がよくやってしまうミスが、“やりすぎ”です。親のエゴから離れようと子供を優先するイメージをするところまではいいのですが、それをやりすぎることで今度は子供を優先しすぎてしまい、それによって親が子供の言いなりになってしまい、子供が“王様”のようになってしまう…… 王様のようになった子供はわがままをエスカレートさせ、わがままがひどくなることで不登校悪化…… このようなミスをする親御さんは大勢います。そうならないように十分に気をつけていただきたいですし、万が一“やりすぎ”のミスをしてしまったら、親御さんが親御さん自身を大切にするようにして(調整して)バランスをとっていきましょう。

 

 

親が自分自身のエゴから離れていき、バランスの良い心の状態で子供と関わるようになると、だんだんと今の子供のことをありのままに受け入れられるようになってきます。今までは親の理想と子供の現状を比べ、理想と現状の隙間にフラストレーションを感じる状態だったのが、親の理想が良い意味で薄れていくことでそのフラストレーションも薄まり、子供の現状をありのままに受け入れられるようになってきます。その段階まで到達すると親子の関係ががらりと変わり、「ありのままの自分を認めてもらえた!」と感じた子供が心の底から成長でき、不登校再発しない底力のようなものが養われます。こうして「不登校再発しない底力」がついた不登校脱出なら安心で、再発はしません。

 

 

不登校再発防止のポイント3  ~子供の基本表情に注目する~

 

不登校の再発は何の前触れもなく起きるわけではありません。

 

必ず、前兆のようなものが現れます。

そのサインをいち早くつかむことで、再発を防ぐことに成功しやすくなるでしょう。

 

例えば、子供の顔の基本表情の変化。(※)

 

この変化にしっかりと目を向けているでしょうか?

 

※ここで言う基本表情とは、子供の顔の表情を経過的に観察しているなかで全体的な傾向として見られる表情、のことです。

 

子供の顔の基本表情は、微妙に変化しているはずです。

 

昨日学校から帰ってきた後の顔の基本表情と、今日学校から帰ってきた後の顔の基本表情は微妙に異なるかもしれません。今日親と話しているときの顔の基本表情と、明日親と話す時の顔の基本表情は微妙に異なるかもしれません。

 

全体的に見て、昨日より今日のほうがかたい表情をしていたり、今日より明日のほうが柔らかい表情をしていたり……

 

そんなふうに、“ベースの表情”が毎日微妙に変化しているはずなので、それをしっかりと見ることが大切です。しっかりと見ていることで、子供の基本表情が変わった時、何かあったのかもしれないと推測でき、それによって「今は子供の話を特に十分に聞いてあげる必要がある時期かもしれない」などと判断できます。適切な判断ができれば、適切な対応ができ、それによって不登校の再発を防ぐことができます。

 

これは子供が学校に行くようになる前(不登校の段階)でも同じです。

 

子供の基本表情を観察する習慣をつけておくと、子供が無理をして不自然に不登校脱出に向かっているのか、それとも子供が自然な形で無理なく不登校脱出に向かっているのか、どちらに当てはまるか判断しやすくなります。

 

例えば、子供がものすごくポジティブで、ちょっと過剰なくらい明るい表情をしている場合、そこには無理が生じているかもしれません。車に例えるなら、アクセルを踏みすぎている状態。必要以上にスピードを出して、ハンドル操作が難しい状態で前進しているなら危険です。素人がスピードを出しすぎて運転していると事故を起こしやすくなるように、子供が無理して明るくしすぎていると不登校再発が起きやすくなります。

 

子供がものすごくポジティブになって学校に行くために頑張るようになると、ほとんどの親御さんは嬉しがるのですが、それは実は危険な兆候なのです。そういう時こそ親は冷静になり、子供の無理を解消してあげなければなりません。

 

大切なことですので覚えておいてください。

 

過剰にポジティブになって学校に行くようになった場合、途中でエネルギー切れを起こして再び学校にいけなくなるケースがほとんどですし、ポジティブになりすぎた勢いとノリをクラスメイトから白い目で見られることで人間関係がうまくいかなくなり、不登校を再発させるケースもよくあります。

 

ですから、子供の顔の表情が明るくなりすぎていたら、親はそこで逆にブレーキをかけるくらいのことをしなければならないのです。

 

そのブレーキのかけ方は高度なテクニックになりますので、ここでは説明しきれませんが、最低限のこととして親が一緒にポジティブになりすぎることは避けてください。

 

親が一緒になって過剰にポジティブになることは、アクセルを踏んでいる子供の足の上からさらに親の足で踏みこむようなものです。大事故につながる危険性が高まります。

 

子供の基本表情を観察していて過剰に明るい表情をしている気がしたら、自分自身(親)が一緒になってポジティブになりすぎないように気をつける。その心がけがあるだけでも、最悪の事態を防げます。

 

 

理想は“できるだけ早い段階から”はじめることです。

 

子供がはじめて不登校になった段階から親が基本表情の観察を習慣化し、子供が不登校脱出する頃にそれが当たり前のようにできるようになっていれば理想的です。その流れなら、最初から不登校再発リスクを最小化しながら子供のサポートができるので「再発リスクが小さい不登校脱出」が実現しますし、子供が学校に行くようになってからも基本表情の観察を自然とつづけることができ、再発リスクが最小化された状態を保ちやすくなります。

 

 

不登校再発防止のポイント4  ~“登校後の傾聴”を重視する~

 

不登校対応における傾聴の大切さは、今これを読んでいるあなたも知っているかもしれません。

 

不登校専門家に限らず、いろんな方が「子供の話を聞くことの重要性」について語っているので、「親の意見を一方的に話すのではなく子供の話をよく聞くことが大切だ」と意識している親御さんも多いはずです。

 

子供の話を聞くことの重要性が頭になかった方は、今、「不登校対応における傾聴の重要性」を頭に入れておきましょう。

 

子供が不登校になった時だけでなく、不登校をつづけている間、それから不登校脱出後も、親が子供の話をよく聞くことが重要です。それがうまくできなければ不登校再発リスクは消えないと思っていてください。

 

ポイントは、学校に行くようになった後も傾聴の重要性が変わらない点です。

 

ほとんどの親御さんは、子供が学校に行くようになったり就職したりすると途端に傾聴をやめてしまいます。

 

不登校を“卒業”した錯覚におちいってしまい、何かを終えたような気分になるのでしょう。不登校再発を防ぐために必要な「子供の話をよく聞くこと」をやめてしまい、その結果、子供が再び不登校(または不登校に似た状態の引きこもりやニート、出社拒否など)になってしまうのです。

 

大切なことなので、絶対に忘れないでください。

 

子供の話をじっくりと聞いてあげることは、不登校脱出後こそ重要です。ほとんどの親御さんは子供が学校に行くようになると気がゆるみ、子供が不登校だった頃にやっていたことをやめてしまいますが、実は不登校脱出後が“本番”のようなもので非常に重要な時期なのです。

 

どうして不登校脱出後に傾聴が必要とされるのでしょうか?

 

それは子供の気持ちに共感するスキルが高まっていれば自然とわかることでしょう。

 

不登校から抜け出したとき、子供はものすごいエネルギーを使って学校に行ったり働いたりします。

 

当然ですよね。今まで不登校をつづけていて、ラクな環境(自宅)にいたのですから。ラクな環境での日常生活からラクではない環境での日常生活に変わると、たいへんです。慣れるまでは、ものすごいエネルギーが必要になります。

 

関わる人間がほぼ家族だけの状態から、家族以外の多様な人たちと関わる状態へ。

自由な生活から、不自由な生活へ。

 

その環境変化でストレスも大きくなります。

確実に“ためこむもの”があります。

 

ストレスをためる子供、疲れをためる子供、いろんなパターンがありますがどの子供にも共通していることは“何か”をためこんでいるということ。そのためこまれているものを親がうまく解放してあげないと、子供はためこんだものを爆発させ、再び不登校(または不登校に似た状態の引きこもり、ニート、出社拒否などの状態)になってしまいます。

 

ですから、親が子供の話を“すべて吐き出せるように”聞いてあげられるのが理想です。

 

「すべて吐き出せるように」を見落とさないように注意してください。ただ話を聞けばいいのではなく、ただじっくりと聞けばいいわけでもなく、子供がためこんでいるものを全て吐き出せるようにハイレベルな聞き方をする必要があります。その聞き方は、一般の傾聴技術について書かれた書籍を読んでも身につかないでしょう。もちろん、傾聴に関するネットの情報を頭に入れる程度では身につきません。傾聴技術を磨くためのセミナーに何度か参加しても、なかなか身につかないはずです。

 

それはなぜか?

 

傾聴技術と不登校対応技術の両方に精通した専門家がほとんどいないためです。しかも、スキルは“毎日”のように訓練してはじめて身につくものなので、その点でも挫折してしまう親御さんがほとんどです。子供がためこんでいるものを全て吐き出せるように聞くハイレベルな傾聴技術は簡単には身につきませんので、そこは甘く考えないように気をつけましょう。

 

不登校再発防止に有効なハイレベルな傾聴技術を身につけるための訓練は1日でも早く始めることをおすすめします。「子供の状態が悪くなったらハイレベルな傾聴技術を身につけよう」と思っていると確実に手遅れになりますので、後悔しないように今すぐ始められることは今すぐ始めることをおすすめします。(※)

 

※宣伝のようになるのでできれば書きたくないのですが、お問合せを多くいただくのでここに書いておきます。SIAPROJECTのサポートひふみ~よはハイレベルな傾聴技術が自然と身につくように作られています。ご興味のある方はひふみ~よの紹介ページをご覧ください。

 

SIA PROJECTでは親御さんの話の聞き方についてリサーチしているのですが、その話の聞き方をチェックしてみるとほとんどの親御さんが“すべてを吐き出せる”ところまでは聞けていません。そしてその状態を放置している親御さんは、やはりお子さんの不登校を何度も再発させてしまっています。

 

たいへん難しいところですが、ここを避けて不登校再発の危険性を小さくすることはできません。気を引き締めて傾聴技術をレベルアップさせていきましょう。

 

 

不登校再発防止のポイント5  ~“正解”の変化を意識する~

 

当然のことですが、対応の“正解”は変化します。

 

例えば、子供が「一人になりたい」と思っているとき、親が無理やり一緒にいようとして、じっくり話を聞こうとしたら、子供にとって迷惑でしょう。そういうときには、そっとしておいて自由にさせることが正解かもしれません。

 

反対に、子供が「誰かそばにいて欲しい」と思っているときには、自由にさせることが不正解で、そばにいてじっくり話を聞いてあげることが正解かもしれません。

 

このように、親の対応の正解は変化するはずです。

 

こんな当たり前のことがわからなくなり、機械的な対応で(状態変化を考慮せずワンパターンの対応をつづけていて)子供の状態が良くなると信じこんでいる親御さんが多いので本当に驚かされます。

 

そういう親御さんも、本当はわかっているのでしょう。

 

「子供の状態も環境もいろんなことが変化しつづけているのだから、その状況に合わせて柔軟に対応を変えていかなければならないはず!」

 

そうわかっているはずです。

 

けれども、人間は楽なほうに逃げたい生き物です。状況に合わせて柔軟に対応を変えていくのはすごく難しそうなので、そこから逃げたくなるのです。

 

そこにインチキ不登校専門家や詐欺師に近い人たちが悪魔のささやきをします。「○○さえやっていれば不登校脱出しますよ!」と、簡単な方法(状況変化を考慮しない機械的な対応のしかた)があると惑わします。(※)

 

※不登校の子供を分類したり、不登校の段階を示したりして、「このタイプの不登校の子供にはこう対応すればいい」「この段階の不登校の子供にはこう対応すればいい」などと画一的に示す不登校専門家にも要注意です。

 

その悪魔のささやきに惑わされて「機械的な対応でも子供の状態が良くなるはずだ!」と信じこんでしまうんですね。その強烈な思いこみで機械的な対応をしてしまった結果、子供の人生をめちゃくちゃにしてしまう親御さんも大勢います。

 

悪を擁護するわけではありませんが、インチキ不登校専門家が全て悪いとは言えません。楽なほうに流されてしまったその親御さんにも落ち度があります。

 

楽なほうに流されようとしている親御さん、すでに楽なほうに流されてしまった親御さん、今からでも遅くありません。ここで意識を切り替えて、当たり前のことを当たり前に理解できる頭に戻りましょう。

 

意識の切り替えをうながすために、親が機械的な対応をした場合のデメリットを書いておきます。

 

親が「機械的な対応で子供の状態が良くなる」と信じこんでいて、状態変化を考慮せずにワンパターンの対応を続けている場合、子供は不信感を募らせていきます。

 

子供の心のなか → 「自分への対応」ではなく、本や専門家などから教えてもらった「不登校の子供への対応」をされている……

 

このように機械的な対応をしていることがしっかりバレていますから、悲しくなり、親のことが信じられなくなるのです。

 

自分は親のことを「自分の親」として見ているのに、親は自分のことを「自分の子」として見ていない……

 

そんなふうに感じるんですね。

 

ですから、親に対する不信感がだんだんと蓄積され、親子の距離がだんだんと離れていくのです。

 

その“親子の乖離”は不登校再発を生じやすくします。いい意味で親離れしたわけではなく、自立したわけでもなく、不信感の蓄積で親から離れ、“迷子”になったような状態ですから、ちょっとした出来事で“パニック状態”になり、すべてから逃げ出したいような気持ちになり、再び不登校になってしまうのです。

 

このようにして不登校再発に至ることを避けるために、できるだけ早い段階から親が意識を切り替えておくことが重要なんですね。意識を切り替えるといっても難しいことではありません。心の奥底にある思いをそのまま認めればいいだけです。

 

「子供の状態も環境もいろんなことが変化しつづけているのだから、その状況に合わせて柔軟に対応を変えていかなければならないはず!」

 

心の奥底にあるその思いを認めましょう。それだけで意識が切り替わります。

 

この意識の切り替えで、対応の“正解”が常に変わりつづけることを意識する頭になっておくことが必要です。これは、再発防止策として必要なことなのです。

 

 

以上、「不登校の再発を防ぐために親ができること」を5つだけお伝えしました。

 

この他にもポイントはたくさんありますが、まずはこの5つのポイントを何度も何度も読んでしっかりと頭に入れておいてください。

 

他人事だと思わないように気をつけましょう。

不登校が再発するケースはかなり多く「再発するのが普通」と言ってもいいほどです。

 

我が子の不登校脱出を確実なものにするために、上記を最大限生かしていただけたら嬉しいです(*^-^*)

 

 

執筆者:SIAPROJECT代表 木村優一

 

 

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