不登校改善に成功する親の特徴は「失敗する親の特徴の反対」です。

ですから、まず、不登校改善に“失敗”する親御さんの特徴をお伝えします。

不登校改善に失敗する親御さんの特徴はいろいろとあるのですが、そのなかの1つはシンプルです。

・発言がコロコロ変わる

・気分がコロコロ変わる

・行動がコロコロ変わる

ひとことで言えば、コロコロ変わるのが特徴なのです。

この反対、つまり「言動や気分がコロコロ変わらない親御さん」が不登校改善に成功しやすい親御さんです。

＜目次＞

▷不登校改善で失敗する親の特徴

▷どうして失敗しやすいのか？

▷不登校改善に成功する親になるために

もちろん、変化があることは悪いことではありません。前向きな変化ならメリットが大きいでしょう。

ただ、親御さんの発言や気持ちや行動が不安定に変わって一貫性がないようなら、それはデメリット大。不登校改善がなかなか成功しません。

不登校対応に限らずどんな分野でも、重要なことで一貫性を保っている人が成功します。

仕事で想像してみてください。無責任に発言や気持ちや行動がコロコロ変わる人が出世することは難しいですよね？　戦略やビジョンがブレブレの社長が成功することは難しいですよね？　

不登校対応の世界も同じです。発言や気持ちや行動がコロコロ変わる親御さんは成功しづらいのです。

【例１】昨日までは希望に満ちて「この子のことは私が守る！絶対に不登校改善で成功してみせる！」と言っていたのに、今日はショックなことがあって急にヤル気がなくなり「もう、ダメだ……」と言い出す…… でも数日後にはまたヤル気が出てきて再び「絶対に不登校改善で成功してみせる！」と言い出す……

【例２】そのときの気分で「不登校でも大丈夫だよ！なんとかなるよ！」とポジティブなことを言ってみたり、「本当に将来のこと考えているの？勉強していないでしょう？」とネガティブなことを言ってみたり……

【例３】不自然にニコニコしたり、突然眉間にしわを寄せたり……

上記の例のようになっていませんか？　

これらの例のように言動や気分がコロコロ変わる親御さんは、不登校改善で失敗しやすいのです。

どうして失敗しやすいのか、その原因について説明します。

親御さんの言動や気分がコロコロ変わると、子供はその変化に振りまわされ、気力を奪われます。親のことを気にしないようにしていても、やっぱり子供は親のことが気になります。自分（子供）のことを養ってくれている存在（親）の言動や気分は自分（子供）の“命”にかかわる問題ですから、子供はどうしても親の言動が気になり、振りまわされてしまうのです。

振りまわされ、それによって気力を奪われ…　気力を奪われると、何かをやろうとする力が不足してきて、不登校から抜け出せません。しかも、言動や気分がコロコロ変わる人のことは尊敬できないし信頼できないので、子供は親のことを尊敬せず、信頼もせず、親の力を貸してもらいたいと思っているときでも相談しなくなります。それでますます不登校改善が遅れるのです。

行動がコロコロ変わる場合の失敗パターンに関して、もう少し深いところまで説明しておきます。

例えばですが、ダイエットを始めてもすぐにやめ、またしばらくしたらダイエットを始め、またすぐにやめ、今度は新しく見つけてきたダイエット方法にチャレンジして、でもすぐにやめ…… を繰り返している親御さんは「決めたことをやり遂げられない人」です。少なくとも子供の目にはそういう人に見えています。

子供はそんな親を見て、意識または無意識で「自分(子供)と同じじゃん」と思うでしょう。その気持ちが心のどこかにあると、子供自身が何かをやり遂げられないとき、自動的に反発心が生じます。

例えばですが、子供自身で「朝早く起きて学校に行く」と決めたのに、それをやり遂げられなかったとき、親が残念な顔をしたとしましょう。その場合、「親も決めたことをやり遂げられないのに、どうして残念な顔をするんだよ！親も自分(子供)と同じでしょ！？やり遂げられないことあるでしょ！？どうして残念な顔するんだよ！？」と意識的または無意識的に反発心が生じます。こうして親子関係が崩壊に向かい、不登校悪化に向かいます。ですから、行動がコロコロ変わることは不登校改善に失敗する親御さんの特徴なのです。

ここまでお伝えしてきた不登校改善に失敗する親御さんの特徴の反対が、不登校改善に成功する親御さんの特徴です。気持ちのアップダウンが少なく、やる気に満ちた状態をキープできていて、不登校改善のために必要なことに集中して結果が出るまで地道にコツコツとつづけていける親御さんが、不登校改善に成功しやすいのです。

不登校改善に成功する親御さんは、発言や気分がコロコロ変わりません。普通の親御さんの一段上にいるような感じで、落ち着きを保っています。「絶対に不登校改善で成功してみせる！」と気合いを入れることもありませんし、「もう、ダメだ……」と急に落ちこむこともありません。

「不登校でも大丈夫だよ！なんとかなるよ！」と言うこともなく、「本当に将来のこと考えているの？勉強していないでしょう？」と言うこともなく、もっと子供の自発性にゆだねています。どちらかと言うと、子供の言葉を引き出すようにサポートしているので、不要な言葉が親の口から出てこないのです。

もちろん、不自然にニコニコすることもありません。突然眉間にしわを寄せることもありません。不登校改善に成功する親御さんは気分が自然なので、表情も自然なのです。

不登校改善に成功する親の特徴を身につけたいなら、HKK変動リスクを頭に置きながら自分自身を変えていきましょう。

発言（Hatsugen）のH

気分（Kibun）のK

行動（Koudou）のK

これらをつなぎ合わせてHKK。

HKKがコロコロ変わっている自分に気づいたら、HKKが一貫するように（一定するように）自分自身を変えていきましょう。

HKKが一貫するように（一定するように）自然と変化を起こすのはプロのサポートを受けるのが一番ですし、そのためにSIAPROJECTではひふみ〜よサポートを提供していますが、どうしても自分ひとりでがんばりたい方はまずはこの記事を何度も何度も読んで完璧に頭に入れてください。ブックマークやお気に入りに登録するなどして、1日に1度は読むようにすることをおすすめします。

この記事が完璧に頭に入ったら、HKKが一貫するように（一定するように）なるためのヒントを他の記事から探してください。このホームページでは不登校対応のポイントを山ほど掲載しています。無料です。そこからヒントを探し出せば、自分自身を自然と変化させることに成功するでしょう。

誤解しないでいただきたいのですが、無理やり自分を変えようとしても変わりません。「発言をコロコロ変えないようにするぞ！」と気合いを入れても、その気合いはすぐに消えていきます。そのアップダウンこそが不登校改善に失敗する親の特徴ですので、解決になりません。ここでのポイントは“自然と”変化することなのです。

あなたは、次のような親に“自然と”なっていますか？

・普通の親の一段上にいるような感じで、落ち着きを保っている

・子供の言葉を引き出すようにサポートしていて、不要な言葉が親の口から出てこない

・気分が自然で、表情も自然

こうした特徴を“自然と”身につけていますか？

無理やりこういう親御さんになろうとしても、すぐに戻ります。それでは意味がありません。“自然と”変化することが必要で、そのためのヒントを他の記事から探す必要がありますから、その点を誤解しないように十分に気をつけてください。

この記事がすべての親御さんの力になることを信じています☆彡

執筆者：SIAPROJECT代表 木村優一