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不登校脱出は簡単!

 

不登校脱出は簡単です。

 

子供の不登校で悩み、むずかしく考えている親御さんも多いのですが、本来、不登校脱出は簡単なものなのです。

 

結論から言いましょう。

 

エネルギーが有り余るようになれば、子供は学校に行きます。

 

(どうすればエネルギーが有り余るようになるのか、その方法は後述します)

 

想像してみてください。

 

子供が精神面も身体面も元気いっぱいで、朝も普通に目覚めが良くて、体を動かしたくてウズウズしている、頭を動かしたくてウズウズしている……

 

そんな状態だったら、学校に行くと思いませんか?

 

実際、そういう状態になると子供は学校に行きます。それでもどうしても学校に行きたくない事情がある場合は、自習を積極的にはじめたり塾に通いはじめたりして、転校や進学に向けて動き出します。(=不登校脱出)

 

子供のエネルギーが有り余るほどになれば、あっけなく不登校から脱出するものなのです。

 

「容姿にコンプレックスがある場合とか、いじめられたことがトラウマになっている場合とか、そういうケースではエネルギーが有り余っていても解決しないのでは?」

 

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、容姿にコンプレックスがあるとか、そういったこともエネルギーが十分にあれば解決できます。そのことは世間をよく知る親御さんのほうがよくお分かりでしょう。世の中には、容姿にコンプレックスがあっても明るく元気に生きている人が山ほどいます。

 

「いじめられたことのトラウマまでは解決できないのでは?」と思うかもしれませんが、そのような困難な問題でも解決できるのがその子自身のエネルギーです。エネルギーに満ちてきて、明るく積極的な性格になれば、変なプライドを捨てることができ、クラスメイトを楽しませることができ、今までいじめてきた子たちがいじめなくなるかもしれません。

 

仮にその学校でのいじめを克服できなかったとしても、子供自身にエネルギーが満ちていると、その子は自分自身で解決策を見つけます。「自分が変わってもいじめはなくならない」と判断し、転校することで再登校を継続(不登校脱出)する子供もいます。

 

「子供自身のエネルギーが有り余るほどになれば不登校脱出する」

 

このシンプルな事実を頭に入れて、日常を過ごしてみてください。それだけでも不登校対応の細かなところが変わり、“今までより効果的な不登校対応”ができるようになります(※)。

 

※ただし、不登校改善を早く進めたい方は、もっと高度な方法を身につける必要があります。本物の不登校改善をできる限り早く進めるための高度な方法はひふみ~よで習得できるようにしてありますので、ご興味のある方はひふみ~よの詳細ページをご覧ください。

 

 

エネルギーが有り余るようになる→不登校脱出に向かう!

 

子供のエネルギーが有り余るようになることの利点について、もう少し説明しておきます。

 

子供自身のエネルギーが有り余るほどになれば、感情が安定しやすく、思考が広がりやすくなります。その感情の安定と思考の広がりによって「学校に行きたい」と思いやすくなります。

 

エネルギーが有り余っていれば未来に希望を持ちやすく、その希望の力で積極的に自分を変えていくことができますから、昼夜逆転を自ら直し、規則正しい生活をするようになり、朝も問題なく起きれるようになります。

 

勉強も部活も、エネルギー不足のときにはやる気が起きませんが、エネルギーが有り余っていれば積極的に取り組むことができます

 

つまり、はじまりは一点。

 

エネルギーが有り余るようになる → 子供自身が「学校に行きたい」と強く思い、規則正しい生活で朝も元気に起きることができ、勉強も部活もやりたくてたまらなくなる → 不登校脱出

 

こうしてシンプルに不登校脱出に向かうのです。

 

上記が頭に入っている親御さんは、子供のエネルギーを奪うようなことは絶対にしないはずです。

 

ここまで読み、「子供のエネルギーが有り余るようになるために親がどうしたらいいか」について知りたくなった方も多いと思います。

 

それについて説明します。

 

 

コレをやめると不登校脱出に近づく!(1)

 

不登校の子供の親御さんの多くは、子供のエネルギーを奪うことを毎日のようにしています。ですから実はそれをやめるだけで子供のエネルギーがたまるようになり、そのうち「エネルギーが有り余る状態」になって不登校脱出に向かいます。

 

下記に、多くの親御さんが毎日のようにやってしまっている「子供のエネルギーを奪う行為」を示します。これらは「やめたほうがいいこと」です。下記をやめるだけで子供のエネルギーが高まり、不登校脱出にスムーズに向かうようになります。

 

 

◆エネルギーを奪う行為の例(1)子供の話を最後まで聞かない

 

子供の話を微妙にさえぎって親の考えを話してしまう親御さんは非常に多いものです。

 

不登校の子供は学校に行かないことのデメリットが確実にあるとわかっていて、そこにストレスを感じていて、いろいろな思いもあって、何かを吐き出したい気持ちでいっぱいです。ですから、ふだんのさりげない雑談でも、何かを吐き出そうと話すことが多いのです

 

そうした“吐き出そうとする過程”の話を親が途中でさえぎってしまえば、子供はモヤモヤした気持ちをためたままで、エネルギーが出てきません。十分に聞いてもらえれば「吐き出せた気持ちよさ」でエネルギーが高まるのに、途中でさえぎられてしまうことでエネルギーが高まらないのです。

 

それどころか、親の考えを押しつけられることで(親の話を聞く側になることで)その子のエネルギーは奪われていきます。今これを読んでいるあなたも「話を聞く側」になったときのことを思い出せばわかると思いますが、話を聞くことはまあまあストレスで、心に余裕がない状態で誰かの話を聞きつづけているとエネルギーが奪われていきます

 

もちろん、その子が本物の傾聴スキルを身につけていればエネルギーを奪われずに聞くこともできますが、それは傾聴のプロでもむずかしいことです。そこまでできる子供はいません。大半の不登校の子供は心に余裕がないため、心に余裕がない状態で親の話を聞きつづけることでストレスになります。そうしてエネルギーが奪われていく子供が大半なのです。

 

子供のエネルギーが有り余るようにしたいなら、子供の話を途中でさえぎることはせず、最後まで聞くようにしましょう子供が少し沈黙したとき、それで子供の話が終わったと早合点しないことです。沈黙は「次に話すことを考える時間」だと思いましょう。

 

“沈黙は話が続く合図”と思っておくのがおすすめです。その思考があれば子供の話を“最後まで”聞くことができ、子供のエネルギーを奪わずに済みます。それにより、子供のエネルギーがたまっていきます。(エネルギーが有り余るようになる→不登校脱出に向かう!)

 

「それくらいなら簡単にできる!」と思った親御さんは、さらに高度な方法がわかっているか、次の質問でたしかめてみてください。

 

【質問1】子供の話を聞く前に絶対にしたほうがいいことは?

 

【質問2】子供の話を最後まで聞くようにしても不登校改善が成功しないことがあるのは、なぜ? その原因は?

 

【質問3】「一般的な傾聴」と「不登校対応で効果的な傾聴」の違いは?

 

これらの質問にスムーズに答えられないなら、不登校改善に成功するまでに相当な時間がかかるでしょう。また、不登校改善に一時的に成功しても、再発する危険性が高いはずです。

 

ひふみ~よ会員のみなさんは、上記の質問にスラスラと答えられます。それが一般の親御さんとひふみ~よ会員の親御さんの違いで、ひふみ~よで「奇跡的な不登校改善」が次々と起きている理由でもあるのです(^-^)

 

 

コレをやめると不登校脱出に近づく!(2)

 

◆エネルギーを奪う行為の例(2)親がさせたいことをさせる

 

子供が不登校になると、学校の授業を受けていないことが心配で、勉強が遅れることが不安で、子供に塾や家庭教師を勧める親御さんも多いでしょう。“親”が見つけてきた塾や家庭教師を子供に勧め、勉強することを勧めるケースはよくあります。

 

塾や家庭教師までは勧めなくても、さりげなく勉強を勧める親御さんは多いでしょう。

 

「ゲームしたいなら、1日1時間でもいいから勉強することが条件!」

 

などと言って、子供に勉強させようとする親御さんも多いものです。

 

親がさせたいことをさせるのは、勉強に限りません。親が連れて行きたい場所に連れて行こうとしたり、親が会わせたい人に会わせようとしたりして、何かと子供を動かそうとする親御さんが多いものです。

 

そういうことをしていると、子供のエネルギーはだんだんと失われていきます。自発的なエネルギーで動くのではなく、“勧誘”に無理矢理動かされるような状態ですから、そこに抵抗するためにエネルギーを使い、失われてしまうのです。

 

自分の足で50メートル先まで歩く場合と、誰かに無理矢理引きずられて50メートル先まで移動する場合を想像してみてください。前者はいい運動になりエネルギーが湧いてきますが、後者はその誰かに抵抗することに力がとられて疲れてしまうでしょう。(抵抗しなかったとしても、引きずられた足元はボロボロでしょう)

 

そのようなイメージをしてみるとわかりやすいはずです。親がさせたいことを子供にさせるのは、後者のような行為です。エネルギーが奪われていきます。

 

子供のエネルギーが本当に湧く時は、自分が「やりたい」と思って何かをやった時です。自分自身でやりたいと思っている時点で自発的なエネルギーが湧いていますし、それを実行に移せば、成功しても失敗しても良い経験だったなと思えます。成功すれば達成感のようなエネルギーが湧きますし、失敗しても自分で納得して実行したことなので良い意味での悔しさがあって、次に何かをやる時の原動力(エネルギー)になります。

 

親から勧められたことの場合、そこには自発的なエネルギーが生じていませんし、失敗したときに親を恨む逃げ道があります。失敗したときに「だから、やりたくなかったんだよ……なんでこんなことさせるんだよ……」と思えば、エネルギーが低下します

 

また、親から勧められたことは本人が乗り気ではないことが多いので、やる気のなさで失敗しやすいデメリットもあります。やる気十分でやれば成功することでもやる気なしだと失敗することがあります。やる気のなさでの失敗は「成功できることなのに成功できないと思いこむこと」を増やしますから、それで自信喪失して急速にエネルギーが低下します。

 

「親がさせたいこと」を子供にさせていると、エネルギーが奪われ、不登校脱出が遅れる。

「子供自身がしたいこと」を子供にさせていると、エネルギーが湧き、不登校脱出が早まる。

 

親がさせたいことを子供にさせるのはやめ、子供自身がしたいことをできるようにサポートしていくと、子供のエネルギーが有り余るようになり、スムーズに不登校脱出に成功します

 

さて、ここでも質問しておきましょう。あなたが本物の不登校改善に必要な“核”を理解しているか、それを確認するための質問です。

 

【質問】子供がしたいことをできるようにサポートしていたら、子供がひどくわがままになって、逆に不登校が悪化した…… そういうケースもあります。そうして悪化したとき、親はどうすることが理想なのでしょうか? また、その悪化を避けるために、どうしたら良かったのでしょうか?

 

「子供がしたいことをできるようにサポートする」という言葉だけを読むと簡単にできそうですが、実際にやってみると意外と奥が深くて、さまざまな微妙なことに関する理解が必要だとわかります。そうしたことはトレーニングを通じて徐々に理解できるものですから、信頼できる専門家のもとでトレーニングをつづけていくことが必要です。

 

トレーニングには慎重にお伝えすべき非公開の内容も含まれているため、一般公開することはできません。そのため、この記事でお伝えすることもできない点をご了承ください。この記事でお伝えしている内容は「最低限知っておいていただきたいこと」ですので、それ以上のことは信頼できる専門家のもとでのトレーニングで理解していく必要があります。もちろん、SIAPROJECTのサポート「ひふみ~よ」はそのトレーニングができるようにしてあります(※)。

 

※宣伝のような書き方になっていますが、こうした文章を入れておかないと個別にお問い合わせが大量に来てしまうのです(^_^;) 「この記事に書かれてあるトレーニングはひふみ~よでできるようになっていますか?」という同じ質問のお問い合わせが大量に届き、それに同じ回答を大量にすることは避けたいので、この場で先に書かせていただいています。ご了承いただけますと幸いです。

 

 

コレをやめると不登校脱出に近づく!(3)

 

◆エネルギーを奪う行為の例(3)問い詰める

 

今これを読んでいるあなたも経験があるかもしれませんが、自分より何らかの形で“上”に立っている人物から問い詰められると、緊張し、萎縮し、場合によっては思考が止まってしまいますよね。それが繰り返されると、その人に会うだけで体が緊張し、思考がうまく働かなくなるものです。反応はクセになりますから、問い詰められているわけではないのに問い詰められているような感覚になり、自分らしくいられなくなります

 

それと同じようなことが、親子の間でも起きます。

 

親:「どうして学校に行かないの?」

子供:「自分でもよくわからない」

親:「よくわからないけど学校に行きたくないって、そんなことが許されると思う?」

子供:「思わないけど……」

親:「けど?けど何??」

子供:「いや、なんでもない……」

親:「はっきり思っていることを言いなさい。言わないとわからないでしょ」

子供:「うん……」

(沈黙)

 

こんなふうに問い詰めたことがありませんか?

 

ここまでひどくなくても、子供が問い詰められたと感じるような“質問の連打”をしたことがありませんか?

 

そうして問い詰めてしまうと、親は子供より“上”ですから、子供は“上”に立っている人物から問い詰められる感覚になり、緊張し、萎縮し、場合によっては思考が止まってしまいます。(=エネルギーが奪われる)そしてそれを繰り返しているうちに、体が自動的に反応するようになり、親の顔を見ただけでエネルギーが奪われる状態になります

 

このメカニズムの怖いところは、親が心を入れ替え、問い詰めることをしなくなっても、子供は親の顔を見ただけで問い詰められたときと同じ反応をし、エネルギーが奪われてしまう点です。

 

ですから、一度このメカニズムに入ってしまったら、親は一日も早く対応改善を進めなければなりませんし、その対応改善には長い期間をかけての取り組みが必要と考えるべきです。(モタモタしているとメカニズムが強化され、取り返しのつかない事態になります)

 

前述を読み、「自分はここまで子供に対して問い詰めたことはない」と安心している親御さんもいるかもしれませんが、問い詰める行為は無意識に行なわれるので気をつけてください。

 

「親は問い詰めていないつもりでも子供は問い詰められたと感じているケース」はよくあります。何年も経ってから「あの時、お母さん(お父さん)から問い詰められたことがきつかった」と打ち明ける子供も多いので、今子供が平気そうにしていても油断しないように気をつけましょう。

 

不登校の子供の多くは、

 

「自分はやるべきことをやっていないのに(普通なら学校に行くところを学校に行っていないのに)親はちゃんと働いてご飯を食べさせてくれる。こうして生活させてくれている」

 

と思い、後ろめたさのようなものを感じています。

 

だから実は親のことを「はるかに上の存在」と感じているところもあって、だからこそ、親から問い詰められることは親御さんが想像する以上にストレスなのです。

 

通常、そうした内面的な弱みは親に見せません。不登校の子供の多くは10代。思春期特有の“素直になれない感じ”もありますし、「弱みを見せたら負けだ」と思う強がりもあり、「素直になったら親の思う通りに動かされるかもしれない」と思う気持ちもあります。そのため、表面的には親のことを上に見ていないような素振りで過ごし、必死で内面を隠すところがあります。

 

意識または無意識で子供を問い詰めるようなことは、できるだけしないほうが良いでしょう。それをやってしまったら子供のエネルギーが奪われる、と覚えておくことです。問い詰めることをやめるだけで子供のエネルギーは“たまる”ようになり、やがて有り余るエネルギーで不登校脱出に成功します。

 

 

以上、子供のエネルギーを奪う行為の例を3つだけ示しました。この3つをやめるだけでも不登校悪化の危険性は小さくなり、不登校脱出に近づきます。

 

子供のエネルギーが奪われる行為を親がしない

子供のエネルギーが有り余るようになる

朝も元気に起きることができ、勉強も部活もやりたくなり、「学校に行きたい」と思うようになる(+その他の問題も有り余るエネルギーで解決されやすくなる)

不登校脱出

 

シンプル! こうした簡単なことから不登校脱出に近づいていくものなのです。

 

 

執筆者:SIAPROJECT代表 木村優一

 

 

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