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不登校支援を行なっていると「親が一人で喜んでいる状態」をたびたび目にします。
親御さんからいただいたメールを読んでいると、
「これ、子供はかなり傷ついているだろうなぁ。でもこの親御さん、全くそのことに気づいていない。それどころか、一人で喜んでいる。これって“見えない暴力”なんだけどなぁ。親が子供のことを無自覚に傷つけていて、虐待しているようなものなんだけどなぁ。この親御さんは当分気づかないだろうなぁ」
と思うこともあるのです。
もちろん、そのことに関して私が直接指摘することはありません。
直接指摘することはあまりにも危険だからです。
例えば、子供が無理をして学校に行ったとき。
その頑張る姿を見て、感動する親御さんは多いでしょう。
親の気持ちとして感動したくなるのはわかるのですが……
そうして無理して登校するケースのなかには
「ある種の自傷行為とも言えるほど、自分自身を傷つけて登校しているケース」
もあります。
通常、その内面的な自傷行為は親御さんの目には見えません。「不登校」を経験したことがない、「現代の子供として生きること」を経験したことがない、そんな親御さんが「子供の心で起きていること」を想像するのは非常に困難だからです。
そのため、単純に喜んでしまいます。
心の内側で起きている危険性を認識した上で「ありのままの子供」を受け入れるのではなく、「親が思いたいこと」に合わせて喜ぶのみとなってしまうのです。(良くなったと思いたい→その気持ちに合わせて喜ぶ)
そんな喜びに満ちている親御さんに、私(不登校専門家の木村優一)が指摘したらどうなるでしょうか?
不登校対応力向上のトレーニングが進んでいない親御さんの場合、がっかりします。
そして
「できれば木村優一の言うことが間違っていて欲しい」
と思ってしまいます。
木村優一が間違っていれば自分(親)が信じているとおりになるはずだと思えるので、木村優一が間違っていることを望むのです。
そうなってしまえば、それ以降、私の言うことを信じてもらえなくなります。(私はその親御さんのサポートができなくなります)
そういったデメリットが生じるので、通常、私は直接の指摘をしません。その代わりに「ひふみ~よ」の音声やメールでさりげなく伝えたり、その親御さん自らで気づけるようになるためのサポートを全力で行ないます。
つまり、親御さんの気持ちを尊重しながらも最適なサポートを提供しているのです。
ほとんどの親御さんは、安心したいんですよね。
「もう、これで良くなった!」と思いたいし、たとえ表面的な変化であっても「良い変化」をそのまま喜びたいんですよね。
その気持ちがわかるから、私はその気持ちを尊重します。
ただし、尊重するだけではサポートとして弱いので、音声やメールで間接的にサポートを強化するのです。
前述を読み、ハッとした親御さんも多いでしょう。
仮に子供が本当の自傷行為を行なっていたとして、その自傷行為を見た親が喜んだら、それは一種の暴力だと思いませんか?
血を流す子供を見て「もっとやって!もっとやって!(^^)」と親が言えば、それは自傷を助長しているわけで、ある意味それは暴力です。
それと同じことを無自覚にやってしまっている親御さんが多いということです。
子供がボロボロに傷つきながら登校したとき、その様子を見て親が“単純”に喜べば、「もっと傷つけ!もっと傷つけ!」と言っているようなもので、それは“見えない暴力”です。
その“見えない暴力”で子供がどれだけ傷つくか……
その“見えない暴力”をふるう親のことがどれほど恐怖になるか……
体験した者にしか、わからないでしょう。
子供の気持ちを少しでも理解するために、少し想像してみてください。
あなたが自分の身体を傷つけ、血をダラダラと流しているとき、親が笑顔で「もっとやって!もっとやって!(^^)」と言ってきたら、怖すぎると思いませんか?
そのあなたが10代の子供だったら、世界でいちばん信頼している存在を失う感覚になり、その悲しみで前進の意欲が失われると思いませんか?
そんな恐ろしく悲しいことを、不登校の子供を持つ親御さんの多くがやってしまっているのです。
こんな話をすると「登校したときに喜んではいけないんだな」と短絡的に考える親御さんも出てくるのですが、そういうことではありません。
子供が本当に楽しみながら登校できたときには大いに喜べばいいですし、傷つきながら無理して登校していたとしても「登校できたこと」だけを切り取って喜ぶのはいいことでしょう。
私がお伝えしているのは「喜ぶな」ということではありません。
私がお伝えしたいことは「リスクまで考慮する頭を持ちましょう」ということです。
「短絡的に喜べば、それが“見えない暴力”になることもあり、場合によってはそのことが心の傷として子供の心に20年以上残る事態も有り得る」
ということを理解していただいた上で、本当に喜んでもいいところを喜んでいただきたいのです。
執筆者:SIAPROJECT代表 木村優一
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