不登校対応のことなら、SIA PROJECT(シア・プロジェクト)にお任せください。
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※最終更新日:2020/4/30
※この記事は新型コロナウイルス感染症で世界が危機的な状況になっているときに掲載された記事です(掲載日:4/30)。このように、SIA PROJECTでは世の中の状況に合わせて最新情報をもとにしたサポートを提供します。“今”に最適な不登校対応を知りたい方はこのホームページを定期的にチェックすることをオススメします。
2020年4月現在、新型コロナウイルス感染症の広がりで世界は危機的な状況にあります。日本も例外ではなく、緊急事態宣言が出されるなど日常生活が平穏ではありません。外出自粛や休業要請により街や店から人が消える事態。「現実とは思えないほどの非現実的な現実」が今まさに目の前に訪れています。
このような状況下で今後の学校がどうなるのか、誰もわかりません。学校がどうなるのかわからないのですから、不登校の子供たちがどうなるかもわかりません。今まで普通に学校に行っていた子供たちがどのように変わるのかも未知です。世界がこのような状況では、混乱し、不安に思う親御さんも多いでしょう。不登校支援の専門家の見方を知りたい方も多いはずです。そこで、この記事では不登校支援のプロが現状とこの先をどう見ているかについてお伝えしていきます。
新型コロナウイルス感染症の広がり。その影響によって子供たちはどうなるのか?いや、すでにどうなっているのか?不登校の子供は増えるのか?今まで不登校だった子供たちはどうなるのか?どうすればいいのか?そのあたりについてご説明します。
最後のほうで重要なポイントを3つお伝えしますので、どうか最初から最後までご一読ください。
まず、明らかに言えることですが、今すでに「休校中の学力の差」が急速に広がっています。
休校措置によって生徒全員が一斉に休みになると、その休みの間に
A.「休校中だからこそできる勉強法」で勉強する子供
B.「今までの勉強法」だけで勉強する子供
C. ほとんど勉強しない子供
の3タイプに分かれます。
Aの「休校中だからこそできる勉強法」で勉強する子供は、最新のリモート学習を積極的に取り入れ、自分にぴったり合ったものを見つけ出し、それを強力な武器にして学習をどんどん先に進めていきます。
Bの「今までの勉強法」だけで勉強する子供は、休校中だからと言って勉強法を変えることはなく、今までの勉強法だけでなんとかしようとします。出された宿題だけはやっておく、というような子供はここに入ります。
Cのほとんど勉強しない子供はわかりやすいでしょう。勉強が嫌いな子供や苦手な子供はゲームの時間が増えたりダラダラと過ごす時間が増えたりして、学習がなかなか先に進みません。宿題などもやらなければ学習が止まったまま。それどころか以前学習した内容を忘れ、対面の授業を受けないことで(オンライン授業をいいかげんに受けることで)学習能力まで落ちていきますから、日に日に学習が遅れていくようなものです。
この3タイプに分かれ、急速に学力の差が開いていくのが一斉休校の恐ろしさです。「大半の子供たちが登校していた頃」には考えられなかった新しい形の競争や優劣を決める要因が生まれます。その変化にしっかりと目を向けて柔軟に子供のサポートができる親御さんはほとんどいません。「学校の授業を受けられることが当たり前の状況」から「家庭学習中心の状況」にひっくり返ったとき、それに応じて協力のしかたを正反対に変えられるほど柔軟な親は(そしてその協力が実を結ぶほど親子関係が良好なケースは)、ほとんどいないのです(ほとんどないのです)。だからこそ、そこにチャンスがあります。親が柔軟に「適切な協力」ができるようになれば「危機」が「チャンス」になり、子供が急速に学力を伸ばす最高の時期になります。
前述の3タイプに分かれる流れから、不登校の子供の数は増えるでしょう。 「今までの勉強法だけで勉強する子供」や「ほとんど勉強しない子供」は勉強で落ちこぼれる危険性があり、実際に落ちこぼれたときにそのショックで不登校になる可能性が高まります。みんなが同じように授業を受けることが当たり前だった世の中では優秀とされていた子供でも、状況が変わればそこに対応しきれず落ちこぼれとなり、それが原因で不登校になることも十分に考えられます。
世の中で不登校が問題視されなくなった場合でも同様です。例えば、登校しなくてもオンライン授業を受けることで登校日数としてカウントされるようになれば、不登校は以前ほど問題視されなくなるでしょう。けれども、その場合、新たな問題が生じるはずです。不登校の子供は「不学習の子供」になり、今まで普通に登校していた子供の一部も「不学習の子供」になるでしょうから、“実質不登校状態の子供”が増えるようなものです。
どちらにしても、以前から問題視されていた不登校(または不登校のようなもの=不学習)が増え、それに合わせた対応が親御さんにも求められますから、今まで以上に意識を高める必要があります。世界が変化した今(そしてさらに変化する今後)、今までと同じような意識では対応できません。今後の変化まで考慮して「子供をどのようにサポートしていくか」を調整しておく必要がありますし、親御さんにはプロのアドバイスに耳を傾ける謙虚さが求められます。今のような特殊な状況で「プロの助言を聞かずに自己流でなんとかしようと試みる親御さん」は非常に危険ですから、そうならないように気をつけましょう。
プロとしてシンプルに助言します。休校が長引いた場合や、コロナがいったん終息しても再び感染拡大が起こり再び休校措置が取られる場合には、「家庭学習適応力の違いによる優劣」が激しく広がっていきます。だからこそ、できるだけ早い段階から子供の「家庭学習適応力」を伸ばすためのサポートをしておく必要があります。そのサポートのしかたに関しては一言では伝えきれませんので、ここではポイントを1つだけお伝えします。「子供にどんな学習のしかたが合っているか」を制限をかけずに柔軟に想像してみるのがオススメです。
例えばですが、問題を解くのではなく「問題を作ること」で学習することが合っている子供もいるかもしれません。Googleで無償提供されている最新ツールを利用して学習することが合っている子供もいるかもしれません。その他にもいろんな学習のしかたが無限にあって、そのなかでどんな学習のしかたがその子に合っているかは常に未知です。“常に”未知なのです。何度想像しても想像しすぎということはありません。何度も何度も頭を柔らかくして想像を広げ、できる限り多くの可能性を見出しておきましょう。そうして親御さんが子供の可能性を多様に見出しておくだけでも、十分なサポートになります。このサポートだけでも、子供の家庭学習適応力を伸ばすことにつながります。
ここまでお読みになってお気づきになったかもしれませんが、休校措置が取られて一斉休校になることは今まで不登校だった子供たちにとってチャンスです。そのチャンスを生かせば“一発逆転”も可能で、今まで普通に学校に行っていた子供たちを学習面で一気に追い抜ける可能性まであります。
ただ、現実には簡単ではありません。そこには親の協力が不可欠で、「適切な協力のしかた」を身につけている親御さんがほとんどいないためです。また、チャンスを得ているのは不登校の子供たちだけではなく、今まで普通に学校に行っていた子供たちも同じですから、そのチャンスを生かす可能性が他の子供たちも平等にあることを考えると、その意味でもチャンスを生かすのは容易ではありません。いろいろとシビアな面もありますが、逆に言えば、それらの面をクリアすれば良いだけのことです。こういう事態まで想定してSIA PROJECTでは親御さんにトレーニング提供してきました。そのトレーニングで「適切な協力のしかた」を身につけてきた親御さんは、今、チャンスを生かせています。 新型コロナウイルス感染症の広がりで世界が危機的な状況にある中、逆にそれをチャンスに変え、「子供が学力面で普通に登校していた子供たちを一気に追い抜くチャンス」にしているのです。
「適切な協力のしかた」はトレーニングで身につけるものですので、ひとつの記事で説明することは合っていません。ただ、読者のみなさまの少しでも力になりたいので、ここでポイントを1つだけお伝えしておきます。
休校などによる家庭学習時間を学力急上昇のチャンスに変えるために親が行なったほうがいい 「適切な協力のしかた」のポイントの1つは、家族のふれあいから導き出される自発性の強化です。
ほとんどの親御さんが子供の学力面を考えたとき、直接的に勉強のことを考え、家族のふれあいなど(特に家族での遊びや趣味など)は勉強の正反対に位置するように感じてしまうものですが、実際にはその正反対に位置するように感じているもの(家族のふれあい)が学力急上昇に効果を発揮します。
休校により自宅での学習を行なう場合、学校の授業と違って自発的に行なわなければなりません。子供自ら学習に取り組み、結果を出していく必要があります。学習方法の選択ですら自分で行ない、それがうまくできる子供が優位に立つ状況です。ですから、まずは自発性を強化する取り組みが急務で、そのために特に効果的なのが「家族のふれあいから導き出される自発性の強化」なのです。自宅での家族との遊びや家族共通の趣味では子供が自発性を発揮する場面が多くあるはずです。その自発性が発揮される場面で、親ができるだけ前に出ず、できる限り子供が自発性を伸ばせるように協力するだけで、結果としてそれが子供の学力急上昇につながっていきます。
自発性が強化された子供は、自分自身に最も合う学習方法を自ら見出していきます。場合によっては、最新のリモート学習法をインターネット検索で見つけてきて、それを最も自分自身に合う形で活用することで最高の学習結果を出すことができます。そうして学習をどんどん先に進め、あっという間に「誰も追いつけないほどの学習レベル」に到達してしまいます。ですから、意外に思われるかもしれませんが、親が家族のふれあいを大切にし、遊びや趣味の場面で子供の意見や考え方を尊重することが、実は休校などによる危機をチャンスに変える重要ポイントなのです。
今すでに、デキる子どもは先進的なリモート学習で学習をどんどん先に進めています。休校の場合、学校に拘束される時間がなくなり、自由時間が大幅に増えますから、その大幅に増えた時間でぐんぐん先に進んでいます。みんなが学校に拘束されていた頃は、自宅学習による差もわずかでした。短時間しか自宅学習できないのですから、そこで生じる差もわずかでした。けれども、生徒全員が一斉休校になると、自宅学習の時間が大幅に増えます。するとそこで生じる差も恐ろしく大きく開いてしまうのです。
この現象の怖いところは、目に見えないところです。みんなが同じように登校して、学校の授業を受けて、定期テストを受けたり成績表をもらったりしていれば、目に見える形で優劣の差が明らかになりますが、自宅学習でこっそり先に進んでいる子供の優秀さは他の子供たちに見えません。 「一部の超優秀な子供の伸び」を目の当たりにできない他の子供たちは油断し、学習を怠るでしょう。それにより、ますます学習の差が開いていきます。このような「見えないところで広がっている学習格差」での遅れを防ぐために、今までとは違ったサポートが親御さんに求められます。そのサポートのしかたはトレーニングで身につけるものですので、ひふみ〜よのサポートなどを活用して身につけることをオススメしますが、前述の「家族のふれあいから導き出される自発性の強化」を頭に入れておくだけでもずいぶんと効果的です。
学校が休校になり、しかも外出自粛となると、日光を浴びない生活になりがちです。日光を浴びなくなるとセロトニン不足になり、セロトニン不足によりメラトニン(睡眠ホルモン)も不足し、生活リズムが乱れがちになりますので、昼夜逆転のリスクが高まっていきます。
昼夜逆転で朝起きれなくなった子供は学校が再開されたときに登校しづらいでしょう。それがきっかけで不登校が始まるケースも多発するはずです。オンライン授業などを受ける形になったとしても、その授業時間に起床することができなかったり、生活リズムの乱れで頭がボーッとして授業の内容が頭に入って来なかったりすれば、不学習や学習拒否の原因となります。ですから、そのような事態を防ぐために、昼夜逆転にならないための取り組みを強化しておきましょう。
昼夜逆転防止の工夫として日中に外でウォーキングやランニングをするだけでも十分です。大切なことは、つづけること。ときどき気が向いた時だけ日光を浴びる程度では昼夜逆転防止の効果が期待できません。1日10分でもいいので、少しずつ毎日続けること。継続がポイントになりますので、「継続」の意識を最重視しましょう。
ここまで読み進めてきて、今、子供にウォーキングやランニングをすすめようと思っていませんか?「一緒にウォーキングしよう!」「一緒にランニングしよう!」と誘えばいいと思っていませんか?もし、そう思っているなら、家庭内サポートの効果的な方法がまるでわかっていないことになります。
子供にウォーキングやランニングをすすめればいいわけではありません。一緒にウォーキングやランニングをしようと誘えばいいわけではありません。もっと他のことから改善する必要があって、それを知っている親御さんが「今後のお子さんを輝かせる親御さん」です。今、ピンときていない方は、SIAPROJECTで無償公開されている他の記事を隅々まで読んでみてください。
新型コロナウイルスによって、今まで以上に「家庭内でのサポート」が子供に必要な時代に入りました。この流れは先に進むばかりで、完全に元に戻ることはないでしょう。今まで不登校だった子供も、これから不登校になりそうな子供も(不学習や学習拒否になりそうな子供も)、今まで以上に親のサポートを必要とします。誰も経験したことがない世界になったことで「ほとんどの親御さんが未経験の家庭内サポートのしかた」が求められるのです。(ほとんどの、と書いたのはごくごく一部の親御さんは経験しているためです。ごくごく一部の親御さんは、ひふみ〜よ会員の親御さんです。SIA PROJECTではずっと以前から「強力な家庭内サポートのしかた」を会員様にお伝えしてきました)
本物の家庭内サポートのしかた、を身につけておきましょう!
新型コロナウイルスが一時的に終息したとしても、その時点でコロナに感染している子どもは学校に行けません。まわりの生徒たちへの感染を防ぐために、休むしかないでしょう。まわりが登校しはじめる中で自分だけ登校できなければ、それがきっかけで不登校が始まるリスクもありますし、すでに不登校だった場合には不登校が悪化(長期化)に向かいます。不登校ではなく、不学習問題が生じる(悪化する)可能性が高まることも言うまでもありません。そうした事態を避けるためにも、免疫力を高める工夫を徹底する必要があります。特に重要なのは食事。休校によって子供の食生活が乱れないように、親として協力できることをできる限りやっておきましょう。
免疫力を下げないために、子供のストレスにならないような環境をつくることも大切です。その環境づくりに関しては1つの記事では収まりきりませんので、ここでは簡単にできるポイントを1つだけ。例えばですが、家族全員それぞれが1人になる時間を意識的に増やすことも“環境づくり”のひとつとして有効です。
学校が休校になったり親のリモートワークが常態化すれば、今までとは状況が異なるのですから、今までとは異なる意識で環境作りを進める必要があります。小さな部屋でもいいので家族全員それぞれに自分の部屋を作るようにしたり、車を運転できる親御さんはできるだけ1人で車を運転して出かける時間を作ったり、いろいろと工夫して家族全員それぞれが1人になれる環境をつくるといいでしょう。それだけでもストレスが適度に減り、免疫力低下を防げるはずです。
以上、新型コロナウイルス感染症と不登校(不学習)に関してお伝えしました。“見えない学力格差”が急速に広がりつつある現状や家庭学習強化のポイントまでお伝えしましたので、不登校であってもなくても、子供の家庭学習をどのようにサポートしていけばいいのかが(ほんの少しかもしれませんが)ご理解いただけたはずです。この記事のポイントを頭に入れて、お子さんのサポートをしていただけたら「明るい未来に向かうこと間違いなし!」です(^-^)
コロナきっかけで起きる不登校も不学習も、恐れる必要はありません。親御さんや周りの大人のみなさんが適切なサポートをしていけば、子供は生き生きと才能を開花させ、学習をどんどん先に進め、数年後に大きく羽ばたいていきます。つまり、今は数年後の大きな飛躍を生み出すチャンス!目の前に大きなチャンスがあるのですから、ぜひ、そのチャンスを生かしていただけたらと思います。
長文となりましたが、この記事を最後までお読みいただけたことに感謝します。
執筆者:SIAPROJECT代表 木村優一
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