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この記事では、不登校を脱却するために親ができる7つのことをお伝えします。
重要なポイントを読み落とさないようにしていただきたいので、先に、この記事の重要なポイントをお伝えしておきます。
・共感に「階段」をつくるのが不登校脱却のポイント
・不登校専門家のこういうアドバイスは間違っています
・聴くの重要性を均等化すると不登校脱却へ
・この質問をしてしまうと不登校が悪化しやすい
・突然学校に行くようになった子供がしていたこと
・“チグハグの解消”が不登校脱却のきっかけになる
上記の重要なポイントが本文中に含まれていますので、探しながら読んでみてください。
さて、早速本題に入りたいところなのですが、本題に入る前にもう1つ、大切なことをお伝えしなければなりません。
子供が不登校を脱却するために親ができることは山ほどあります。その多くは簡単なことです。簡単なことをやればいいだけですので本当は不登校脱却も簡単です。
しかし、残念ながら、簡単なことを人は軽視してしまうものです。難しいことをやったほうが大きな効果が出るような気がして、難しいことのほうを優先的にやろうとしてしまいます。あなたもそうなっている気がしたら、まずはその意識から変えてみてください。
本当に効き目があるのは簡単なことのほうです。簡単なことを重視して、しっかりと行なうことです。これからお伝えすることもどれも簡単なことばかりですが、軽視せずにしっかりと実行してみてください。必ず効果が出ます。
ここに書かれてあること以外にもできることはたくさんありますが、これからお伝えする7つを実行するだけでも親御さんの不登校対応力が向上し、その効果でお子さんの状態が良くなってきます。不登校脱却にむすびつく重要な内容ですので、何度も繰り返し読んでみてください。
(不登校改善を早く進めたい方は、SIAPROJECTのサポート「ひふみ~よ」でトレーニングを始めてください。ひふみ~よではこの記事とは比較にならないほど超強力な方法を習得できて、再発しない不登校改善が成功するように変化を起こしていくことができます。)
おそらく、これからお伝えする7つのうちの1つ目はつまらなく感じるものだと思います(笑)。1つ目がつまらなく感じたら、そこはなんとかがんばって読んでいただいて(笑)、2つ目までは読んでいただけたらと思います。2つ目以降はおもしろくなってきますし、効果を実感しやすいものですので。
それでは、本題へ入っていきましょう。
※目次も掲載しておきますが、順番通りに読むのがオススメです。順番通りに読むことで効果が最大化するように作られています。
<目次>
【1】思考を中途半端にしない
【2】共感に「階段」をつくる
【3】“ニセモノ化”をやめる
【5】質問の有効化
「子供がこのままずっと不登校だったら、どうなるんだろう……」とぼんやり考えることがありませんか? それで胸が苦しくなったり悲しくなったりしていませんか?
「そうなることがある」と思った親御さんは、お子さんの不登校を悪化させてしまうでしょう。親の思考があいまいで感情が不安定になっていると、それが言動にもあらわれ、子供を不安にさせますから、だんだんと子供の力が失われ、不登校が長引いてしまうのです。
子供の未来について考えることが悪いわけではありません。不登校がずっとつづいた場合の子供の未来を心配するのも自然なことで、それも悪いわけではありません。
問題は思考を中途半端にしている点なのです。
「子供がこのままずっと不登校だったら、どうなるんだろう……」と考えるとき、漠然としか考えていないと“正体不明の薄い闇”に支配されたような感覚になります。感情が揺さぶられます。人間は「わからないこと」や「未知のこと」に不安を感じる生き物ですから、思考が中途半端で不明点や未知が大きい状態では不安も巨大になるのです。
ですから、とことん考えてみることをおすすめします。
「もしも子供がこのままずっと不登校だったら、どんな未来がやってくるんだろう?」
と考えるときに、中途半端な思考で終わらせるのではなく、しっかりと紙に書いて「起こりうる未来」を文章化していくのです。
「起こりうる未来」は1つではありません。いくつも考えられるはずです。
ずっと不登校のままでも自分で仕事を見つけて幸せに生きていける未来、ずっと不登校のままでも世の中が変わって生活に困らなくなる未来、ずっと不登校のままで生きてきたことが強みになって明るく楽しく生きられる未来……
いろんな未来が想像できて、可能性が無限に広がっている当たり前の事実がはっきりとするでしょう。
そうした想像や事実を“書いて”いくうちに今までぼんやりと考えたことが明確になり、感情が安定していきます。
その感情の安定は必ず子供の力になります。感情が安定した親は「子供のサポートができる親」になりますから、しっかりと子供の力になることができ、不登校改善を進めることができます。
「起こりうる未来」を中途半端にしか考えられない親御さんや「起こりうる未来」が少ししか考えられない親御さんは、思考が硬直していて危険な状態です。その状態を放置しているとお子さんの未来を最悪なものにしてしまう危険性が大きいので、できる限り早めに「信頼できる専門家のサポート」を受けて根本からの不登校改善に取り組むことをおすすめします。うかうかしているとあっという間に不登校悪化が進み、改善が困難な状態になりますので、できるだけ早く専門家の力を借りるようにしてください。
「起こりうる未来」が幅広く頭に浮かんだ親御さんは思考に柔軟性がありますし、特に危険な状態ではありません。ただし、「起こりうる未来」を考えているなかで「このままずっと不登校だったとしても大丈夫な理由」まで具体的に書けなかったようなら、少し危険です。また、「このままずっと不登校だったとしても大丈夫な理由」だけを具体的に書いた親御さんも要注意です。ポジティブなことだけを考えている親御さんは不登校改善に成功しません。
ひふみ~よでトレーニングしている親御さんは「起こりうる未来」が幅広く頭に思い浮かび、「このままずっと不登校だったとしても大丈夫だな。なぜなら……だから」と思考が広がり、具体的に書けます。それと同時に「このままずっと不登校だった場合のリスクや現実」も具体的に幅広く書けます。バランスよくどちらの未来もすらすらと書けて、しかもそうした想定を他のひふみ~よ会員さんと共有することもあるので、ひふみ~よ会員の親御さんは普通の親御さんの何倍や何十倍のスピードで不登校改善が進むのです。
「子供がこのままずっと不登校だった場合の未来を“しっかりと”考えてみる」
シンプルなことですが、これができている親御さんはなかなかいません。
シンプルで簡単なこのことを、まずやってみましょう。
「不登校対応では子供の気持ちに共感することが大切」
上記のアドバイスをネットや本で見たことがある親御さんは多いでしょう。カウンセラーの先生や不登校専門家の先生もよくおっしゃることです。
共感の重要性に異論はありません。
不登校対応で子供の気持ちに共感することは大切です。「自分の気持ちをわかってもらえた」と感じた時から少しずつ動き出す子供も多いので、共感は大切です。
問題は、そのむずかしさです。
子供の気持ちに共感したくてもうまく共感できない親御さんがほとんどなのです。
どうして、子供の気持ちに共感することは難しいのでしょうか?
答えを一言で言えば「階段を作っていないから」です。
理解しやすいように、実際の階段をイメージしてみてください。
階段が5段だとします。
「不登校の子供の気持ちに共感できるレベル」をその階段でたとえるなら5段目です。
では、親御さんは何段目にいるのでしょうか?
ほとんどの親御さんは普通の共感のトレーニングすらしたことがないでしょう。そのため、1段ものぼっていない状態からスタートです。
この状態でいきなり5段目に進もうとして、うまくいくでしょうか?
股が裂けてしまいそうですよね(笑)
どんな階段かにもよりますが、段差が大きければほとんどの方は無理です。
でも、1段ずつのぼっていけば簡単です。スムーズにのぼれます。
ですから、共感力を高めたいなら階段を作るのがコツなのです。
階段の1段目は、誰への共感がいいと思いますか?
いろいろな方が1段目の相手になり得ますが、オススメは「同じ不登校の子供を持つ親御さん」への共感です。
同じ不登校の子供を持つ親御さんの気持ちなら、気持ちがよくわかり、共感しやすいでしょう。そういった「やりやすい共感」からやっていくのが、共感力を短期間で高めるコツなのです。
同じ不登校の子供を持つ親御さんの気持ちに共感することから始め、→職場の同僚→友人→夫(妻)と共感の対象を広げていくと“階段”をスムーズにのぼることができ、5段目の「不登校の子供の気持ちへの共感」もうまくできるようになります。そのときに、以前は考えられなかったほど子供が前向きに変化し、不登校改善がスムーズになるのです。
この方法の良いところは、子供がいないところでも共感力を高めることができる点です。
・同じ不登校の子供を持つ親
・職場の同僚
・友人
・夫(妻)
これらの人達への共感は、不登校の子供本人がいないところでもできます。
つまり、「子供と関わっている時間以外の時間も不登校改善を進めることができる」ということです。
普通の親御さんは「子供と直接関わっている時間」だけが「不登校対応の時間」のように感じていて、その他の時間を活用できていません。それが原因で改善が遅れ、子供の不登校脱出も遅れています。
短期間で共感力を向上させるためには「簡単に共感できるところ」から始め、広げていきましょう。子供と関わる時間以外の時間で共感力を高めて、間接的に不登校改善を進めましょう。
これは不登校脱却のための重要なポイントです。
<追記>
共感が同情になってしまうと逆効果で、不登校改善がなかなか成功しません。また、SNSなどで他の不登校の子供の親御さんに共感しようとすると、愚痴や文句や批判の思考をまねてしまう危険性があり、それによって不登校改善が進まなくなることもよくあります。一人で不登校改善をがんばる場合は、そのあたりの誤解や危険性に気をつけてください。(もちろん、ひふみ〜よではそのような誤解や危険性が生じないかたちで他の不登校の子供の親御さんに共感できる仕組みを提供しています)
不登校支援をしていると、“偽りだらけの親御さん”に出会うことがよくあります。
偽りの笑顔、偽りのコミュニケーション、偽りの言葉……
さまざまな面で偽り、“ニセモノ化”している親御さんに出会うことがよくあるのです。
その姿を見ると悲しくなります。
自分を“ニセモノ”にしてまで子供のサポートをしようとする親御さんの追いつめられた気持ちが伝わってきますし、ニセモノの親にサポートされる子供の切なさも理解できるからです。
想像してみてください。
必死で自分を偽って子供のサポートをしようとする親の姿と、「本当の親はどこに行ったの?」と不安になりながら“ニセモノの親”のサポートを受ける子供の姿を。
悲しすぎると思いませんか。
それで明るい未来に向かえたらまだ良いのかもしれませんが、残念ながら明るい未来には向かえません。
親は自分自身を偽っているうちに自分を見失い、闇の中にぽつんとひとり残されたような感覚になっていきますし、子供も本物の親を見失い、ニセモノの親への不信感ばかりが蓄積されていくことで親から切り離されていきますから、やがて孤独になります。
そうして親子ともに孤独になってしまい、暗い未来に向かってしまうのです。
問題は、不登校の子供の親御さんの多くが「偽りの対応」を無意識にしてしまっている点と、それを意識的にすすめる不登校専門家が多い点です。
最もわかりやすいのは、偽りの笑顔でしょう。
「お母さんは家庭の太陽なのですから、いつも明るく笑っていましょう! そうすれば、お子さんも元気を取り戻しやすくなります!」
そういう不登校専門家のアドバイスに素直にしたがって、必死に笑顔で過ごそうと頑張るお母さんはたくさんいます。
そこに生まれるのが、偽りの笑顔です。
心の底から笑っているわけではないので、子供の目には気持ち悪く映り、演技しているようにしか見えません。子供の目には明らかに「ニセモノの笑顔」として映っているのですが、その笑顔をふりまいている母親自身は無自覚なのです。(この笑顔で子供の力になれる!と信じています)
それは父親でも同じ。偽りの笑顔で頑張っているお父さんは子供の力になれているつもりですが、実際のところは子供の力になれていません。
そういう親御さんが自分自身に正直になり、笑顔をやめたら、まわりの誰かが「そんな暗い顔してちゃダメだよ!子供がますます落ちこんじゃうよ」と言ってくるでしょう。その“言ってくる相手”が不登校専門家だったら、再び無理やり笑顔を作ってしまうはずです。
そうしてまた、偽りの笑顔で親子関係を崩壊させ、不登校悪化に向かってしまうのです。
由々しき事態ですが、「知識や経験が浅い不登校専門家」と「親御さん」が共同で不登校悪化に向かわせているのが今の不登校問題の実状です。
本当に子供の力になりたいなら、偽りをやめましょう。
【質問1】どうしたら「偽りの笑顔」ではなく「本物の笑顔」が自然とこぼれるようになるのか?
【質問2】「偽りのコミュニケーション」がなくなり「本物のコミュニケーション」が増えるようになるために、どうしたらいいのか?
【質問3】「偽りの言葉」ではなく「本物の言葉」で不登校対応をうまく進めるためには、どうすればいいのか?
これらの質問を自分にして、思考を広げましょう。(ひふみ~よ会員の親御さんは答えがパッと思いついたはずです)
自分自身の「答え」が見つかり、それを一つ一つ実行していくと、あなたは自然と偽りをやめることに成功するはずです。
それに成功したとき、その影響で「本物の不登校改善」が進みはじめます。
「不登校対応では子供の話をしっかりと聴いてあげることが大事だ」
そうわかっている親御さんは多いでしょう。
「不登校専門家のアドバイス」や「不登校の子供の親の体験談」などでもよくそういう言葉が出てくるので、不登校対応での聴くことの重要性を意識している親御さんは多いはずです。
けれども、その「聴く」の範囲を十分に広げている親御さんはあまりいません。
限られた範囲で「しっかりと聴く」を実践しようとし、その他の範囲では子供の話をよく聴かないのです。そのため、本来なら急速に不登校改善が進むケースでも、なかなか進まずに不登校長期化におちいるケースが多くなっています。
まず、多くの親御さんがよく聴けている範囲(限られた範囲)について説明しましょう。
多くの親御さんがよく聴けている範囲は「学校に関すること」です。
聴くことの重要性を意識している親御さんは、学校に関することなら子供の話を真剣に聴きます。わざわざ時間をとってでもじっくりと聴いて、聴き尽くすように、子供が気持ちを吐き出しきるように、しっかりと聴きます。
けれども、それ以外の話になると途端にトーンダウンします。アニメの話やゲームの話など、子供の趣味に関する話やくだらない話に関しては適当に聴いてしまうのです。
つまり、学校に関すること以外の話になると、よく聴いていないんですね。(=聴く行為に濃淡がある)
これが子供にどういう印象を与えるか? 考えたことがありますか?
子供はこう感じます。
「お母さん(お父さん)って結局学校に行かせたいだけなんだよな。子供の考えなんてどうでもよくて、親の望む方向に動かしたいだけなんだよな。だから、学校の話は真剣に聴いてくれるけど、それ以外の話は聴く気ゼロなんだよな」
こうして親の印象が悪くなり、親の力を借りなくなるのです。
「親は自分の思い通りに子供を動かしたいだけ。自分(子供)の気持ちや考えなんて、どうせわかってもらえない。受け入れてもらえない」
と感じているので、
・やりたいことがあっても親に言わない
・行きたい場所があっても親に言わない
・助けてほしいことがあっても親に言わない
・親の力が必要なことでも親に相談しない
・学校に行きたくなっても親に相談しない
……といったように閉鎖的になっていくんですね。
その結果、まだまだ知識も経験も少なく社会的には弱い子供が、一人ぼっちで未来に向かって進むことになり、なかなか道を切り開けなくなります。(→不登校悪化→長期化)
こうして不登校悪化に向かってしまうことを避けたいなら、「聴く」の重要性を均等化することです。
学校に関することだけしっかりと聴いているなら、その“かたよった状態”から、学校に関する話もそれ以外の話も等しくしっかりと聴く状態に変えていくのです。そうして均等化をはかることで、子供の信頼を取り戻すことができます。親の印象が「学校の話だけは真剣に聴いてくれる人」から「どんな話でもしっかりと聴いてくれる人」に変わり、まるで違った親子関係にレベルアップします。
しかも、そこには“不自然さの解消”も起きます。
学校の話だけよく聴いてくれる不自然な状態から、すべての話をよく聴いてくれる自然な状態になり、不自然さが消えることで偽りが消える印象変化が起きるんですね。
この印象変化の効果は大きいものです。前述のとおり、親が偽りを自然とやめることで子供の不登校改善が急速に進み始めますから、その意味で非常に効果的なのです。
効果は子供の側だけではありません。親御さん自身もラクになる効果が生じます。学校に関することだけしっかりと聴いている“かたよった状態”では「学校の話を聴くとき」と「その他の話を聴くとき」の切り替えに無意識にエネルギーを使ってしまいますが、すべての話を等しくしっかりと聴く状態ではその切り替えのエネルギーが必要ありません。そのため、疲れなくなり、親御さん自身がラクになるのです。
「いやいや、子供の雑談をじっくり聴くのは疲れる。興味がないゲームやアニメの話を延々とされるのはうんざりする」
そう思う親御さんもいるかもしれませんが、おそらくそういう親御さんは「自分自身(親御さん自身)の世界を広げていくことによる不登校改善効果のメリット(a)」と「雑談をじっくりと聴くことによる不登校改善効果のメリット(b)」がよくわかっていないから疲れるのでしょう。
かなりツラい仕事でも、その仕事で時給100万円もらえるなら、1時間くらいはラクにできると思いませんか?
それと同じで、莫大なメリットがあると分かっていれば、普通なら疲れることでも疲れなくなることがあります。
ですから、子供の雑談をじっくりと聴くことに莫大なメリットがあることを明確化するのが、疲労を軽減するコツなのです。
まずは、aのメリットについて考えてみましょう。
子供の雑談をしっかりと聴く
↓
子供の話を聴くことで、“親”の世界が広がる
↓
“子供”に不登校改善効果が生じる
シンプルに示せば上記のようにメリットが生じるのですが、この流れを見て頭の中が???になっている方も多いはずです。この点に関しましては「ひふみ~よ」のサポートでしっかりと解説していますので、そちらを参考にしてください。
ここでは、bの「雑談をじっくりと聴くことによる不登校改善効果のメリット」について基本的なところを説明します。
子供の雑談をじっくりと聴いていくと何が起こるか?
これは、やってみるとわかりますが想像以上にさまざまなことが起きます。
その一つが「子供が本当に好きなことの判明」です。
子供が本当に好きなことは雑談から分かることが多いんですね。
「子供が本当に好きなこと?? それくらいだいたいわかっている」
と思う親御さんもいるかもしれませんが、本当にそれは当たっているでしょうか?
もしかしたら、親御さんがそう思いこんでいるだけで、本当はまったく違うことが好きかもしれません。(前述のとおり、子供は閉鎖的になるとなかなか本音を話しませんので)
親の思いこみが真実とかけ離れていたら、サポートがズレるので子供の力になれません。そのズレを解消する手段として、子供の雑談をじっくりと聴いて「子供が本当に好きなこと」を把握することが有効なのです。
「子供が本当に好きなことを知って、何になるの? そんなことが不登校改善にどうつながるの?」
と思った親御さんもいるかもしれませんが、そういう親御さんは「不登校の子供が自信を取り戻すことの重要性」がわかっていないはずです。
断言しますが、子供が本物の自信を取り戻さないまま学校に行くようになった場合、不登校が再発するのは時間の問題です。自信がなければ学校で起きるさまざまなことに耐えきれず、学校に行きたくても行けない心と体になるからです。
ですから、再発リスクを取り除いた形での不登校脱出を望むなら、まずは子供が自信を取り戻さなければなりません。ちょっとやそっとの自信ではなく、大きな自信を得る必要があります。
その大きな自信を得るための近道が、その子が“本当に”好きなことで結果を出すことです。好きなことならそれに関して自ら勉強しますし、勉強したことが頭に残ります。好きなことなら途中でやめることなく継続しやすいので、積み重ねで良い結果が出やすく、自信が得られやすくなります。
ただし、その近道をスムーズに進める子供はほとんどいません。
親の力を借りることができないからです。
不登校の子供の大半は不登校初期で親と衝突し、自分の気持ちをわかってもらえない体験をしたことで親と距離を置くようになっていますから、「自分が本当に好きなこと」を親に話すことすらしないものです。
やっとの思いで話せたとしても、その本当に好きなことをするために親の力を借りようとはなかなか思えません。ただでさえ学校に行かずに親に心配をかけて、迷惑をかけているのに、自分の好きなことなんかに協力してもらうのは申し訳ないと思うからです。
そのため、親のほうが積極的に「あなた(子供)が本当に好きなことを応援する」と示していかないと、親の力を借りようとしないんですね。だからこそ、まずは親が「子供が本当に好きなこと」を知ることが大切で、そのための手段として「雑談をじっくりと聴くこと」が有効なのです。
もちろんこれはあくまでも一例で、子供の雑談をじっくりと聴くようにすると他にもさまざまなことが起きます。その不登校改善効果は莫大ですから、それを楽しみに子供の雑談をしっかりと聴いてあげてください。
あなたが「不登校の子供の親」なら、無意識に質問で子供を動かそうとしているかもしれません。
「明日、学校どうする?」
「これからのことをどう考えてるの?」
「お母さんにできることない?(お父さんにできることない?)」
このような質問は子供のプレッシャーになることが多く、子供の状態を悪化させてしまう危険性が大きい質問です。場合によっては効果的に働くこともあるので「完全に悪い質問」とは言いませんが、「危険性が大きい質問」であることは間違いありません。
前述のような質問を無意識にしてしまっている親御さんは非常に危険な状態ですので、ちょっとでも心当たりがあるなら気を引き締めて、今まで以上に意識を高めて対応改善に取り組んでいきましょう。
前述の質問を読んで「こういう質問は危険なのでは?」と感じた親御さんは、「危険性が小さい質問はどういうものだろう?」と考えたはずです。(※)
※考えなかった親御さんは思考が硬直していますので、不登校改善がなかなか進んでいないはずです。そういう親御さんも今まで以上に意識を高めましょう。できれば信頼できる専門家のもとでトレーニングをつづけることをおすすめします。
危険性が小さい質問は何か?と思考するうちに、次のような質問が頭に思い浮かんだ方もいるでしょう。
「今週末、どこか遊びに行かない?」
「あなたが好きな○○って、どういうところが評価されてるの?」
「お母さん、趣味で△△しようと思ってるんだけど、どうかな?(お父さん、趣味で△△しようと思ってるんだけど、どうかな?)」
ポイントは「学校以外(不登校の子供本人以外)に目を向ける質問」に変えている点。その変更で危険性が小さくなると考えた方も多いでしょう。
「今週末、どこか遊びに行かない?」→学校ではなく遊びに目を向ける質問
「あなたが好きな○○って、どういうところが評価されてるの?」→不登校の子供本人ではなく子供が好きな存在に目を向ける質問
「お母さん、趣味で△△しようと思ってるんだけど、どうかな?(お父さん、趣味で△△しようと思ってるんだけど、どうかな?)」→不登校の子供本人ではなく親に目を向ける質問
これは、なかなか賢い発想です。前述の危険性が大きい質問と比べれば、はるかに危険性が小さくなりそうですよね。
ただ、これらの「危険性が小さい質問」をしたときに疑問や焦りが生じるかもしれません。
「こんな質問をしていても無駄なのでは?」「この質問で本当に子供の状態が良くなるのかな?」などと疑問が生じたり、「こういう質問によって子供が新しい体験を増やすことにつながり、子供の世界が広がり、子供自身の思考の変化や自信の増強で不登校脱出に向かうと思うけれど……ほんとに良くなっていくのか不安……早くなんとかしたい」と焦りを感じたりするケースもあるはずです。
そんなふうに親の心に疑問や焦りが生じてしまえば、危険性が小さな質問をしても意味がありません。親のネガティブにかたよった心が子供に伝染し、子供をものすごく不安にさせますから、逆に不登校悪化が進んでしまいます。
ここまで読んできてピンときた親御さんもいるかもしれませんが、いきなり「子供に向けての質問」を工夫してもなかなかうまくいかないのです。ですから、まずは「自分自身に向けての質問」を工夫したほうがいいのです。
あなたは日々、自分自身に質問をしています。
「今日の晩ごはん、何にしようかな?」
「仕事を6時までに済ませるためにはどうしたらいいかな?」
「あの件、上司にどう説明しよう?」
「夫に子供のことをどう伝えようかな?」
……などなど、無数の質問を自分自身にしているでしょう。
そのなかには「明らかにまずい質問のしかた」もあるはずです。
「どうして、あんなこと言われなきゃいけないの?(イライラ)」
「この子の将来は、このままだと危険なのでは?(不安)」
「うちの子は怠けているだけじゃないのか?(批判)」
……など。こういった「明らかにまずい質問のしかた」をいくつもしているはずなので、まずはそれを明確にして、一つ一つ丁寧に「いい質問のしかた」に転換していきましょう。
「どうして、あんなこと言われなきゃいけないの?(イライラ)」→「ああいうふうに言われたことで得たものはなんだろう?」
「この子の将来は、このままだと危険なのでは?(不安)」→「この子の将来が大丈夫である理由と危険である理由の両方を考えてみてはどうか?」
「うちの子は怠けているだけじゃないのか?(批判)」→「怠けることがいけないのか?怠け過ぎることがいけないのか?怠け過ぎるとはどこからが怠け過ぎることになるのか?」
こうして自分自身に向けての質問のしかたを細かく変化させていくことで、親御さん自身の心が安定し、前述の次の部分が変わります。
>親の心に疑問や焦りが生じてしまえば、危険性が小さな質問をしても意味がありません。
>親のネガティブにかたよった心が子供に伝染し、子供をものすごく不安にさせますから、逆に不登校悪化が進んでしまいます。
「疑問」や「焦り」が生じなくなり、子供へのネガティブな伝染が起きなくなるのです。
こうして“根っこ”から親御さんが変わることで、子供に向けての効果的な質問もできるようになります。
つまり、自分自身に向けての質問も子供に向けての質問も効果的にできるようになるのです。
そのうち、創造的な質問も思いつくようになるでしょう。
たとえば、こんな質問が思い浮かぶかもしれません。
「私にとって本当の幸せとは何なのか?」
この質問が“自発的”に頭に浮かぶようになれば、親御さんの不登校対応は根本から劇的に変わります。不登校脱出だけではない、本物の子供の幸せまで実現するサポートができるようになります。おもしろいもので、そうして「不登校脱出以上」の実現に向かうようになると、不登校脱出が簡単に成功してしまうものなのです。
少しだけ高度な内容を織り交ぜながら説明してきましたので、話についていけない感覚だった方は、まずは先ほどの質問を何度も自分自身にしてみるだけでもかまいません。
「私にとって本当の幸せとは何なのか?」
この質問を何度も何度も声に出して、自分自身に向けて言ってみてください。
言うだけですから、簡単です。
でも、この簡単なことが莫大なメリットをもたらします。
実は、驚くほど不登校改善効果をもたらし、急速に不登校脱却に向かわせるのが、この質問なのです。
親御さんのなかには、不登校の子供のインターネット利用に制限をかけたり、学校がある日の日中に遊びに行くことを禁止したりする親御さんもいます。
その制限や禁止が不登校を悪化させる危険性について、考えたことがあるでしょうか?
もちろん、制限したり禁止したりしたくなる気持ちはわかりますし、考え方もよくわかります。
「インターネットを自由に使えるようにしたら、インターネットばかりやるようになって、のめり込んで、そのうち中毒みたいになって、普通の子供ではなくなってしまう気がする。情報ばかり頭につめこんで体験が少ないのはあまり良くないし、インターネットの世界には危険も多いからあまりやらせたくない。インターネットの世界にどっぷりつかってしまったら、ますます学校に行きたくなくなるだろう。だから、子供がスマホやパソコンでインターネットを利用する場合には、時間に制限を設けるようにしている」
この考え方、よくわかりますよね。常識的で、まっとうな考え方だと思います。
次の考え方はどうでしょうか?
「学校がある日に、しかも同級生が授業を受けている時間帯にどこかに遊びに行くなんておかしい。やるべきことをやっていないのに遊びには行くなんて、そんなことを許していたら、この子を甘やかしすぎてしまう。甘やかしすぎてしまえば、この子はますます学校に行かなくなるはず。だから、学校がある日の日中は遊びに行かせないようにしている」
この考え方もよくわかりますよね。「そういう気持ちになるのが当然だ」と思う方も多いはずです。
ただ、そこには不登校が悪化する危険性もあるんですよね。不登校脱却に向かうチャンスをつかみ損ねて不登校が悪化する危険性があります。
理解を深めていただくために、ある事例を紹介します。
<事例>
あるお子さんが、突然お母さんに「専門学校に行きたい」と言ってきました。
自分でインターネットで専門学校を見つけてきて、その専門学校に行くことを決意したのです。
その専門学校を見つけるまでには膨大な検索が必要でした。そこに至るまでの過程を番号で示すと、次のようになります。
①まず、自分の趣味などで膨大に検索して「上手に検索できるスキル」を身につけていった
↓
②あるとき、自分にどんな職業が向いているのか、いろんな人たちの体験談や意見を知って参考にしたくなった
↓
③「上手に検索できるスキル」で膨大に検索し、いろんな人たちの体験談や意見を知ることができ、自分にどんな職業が向いているのかだんだんとわかってきた!
↓
④自分に向いている職業がだんだんとわかってきたとき、その職業に必要とされる知識やスキルや経験が何なのか調べるために、「上手に検索できるスキル」で膨大に検索!
↓
⑤自分に向いている職業に必要とされる知識やスキルを身につけられる学校を探すために、「上手に検索できるスキル」で膨大に検索!
↓
⑥専門学校を発見!
上記の流れを見れば分かるとおり、自分に必要な専門学校を見つけるところまで到達するためには、とてつもなく膨大な検索が必要です。「上手に検索できるスキル」を身につけるだけでも膨大な検索が必要で、その後に自分に必要な情報を見つけるためにも膨大な検索が必要だったのです。
もし、このお子さんのインターネット利用が制限されていたら、このお子さんはどうなっていたでしょうか?
今でも自分の道が決まらずに、家で引きこもりをしていたかもしれません。
この事例から、不登校脱却に向かうチャンスをつかめる可能性と、不登校脱却に向かうチャンスをつかみ損ねて不登校が悪化してしまう危険性がわかるはずです。インターネット利用を制限することで(子供の状態が良くなると思っていたのに)逆に不登校が悪化して、長引いてしまうケースもあるんですよね。
学校がある日の日中に遊びに行くことを禁止するケースも同様です。
あるお母さんは、学校がある日でも無い日でも特に気にせず、子供の意思を尊重して自由に遊ばせていました。なかなかできることではないと思うのですが、良い意味で放任主義で、学校がある日でも子供が遊びに出かけることに関して何も言わなかったのです。
当然、まわりからは大バッシングを受けました。「甘やかしすぎだ!!」と非難されたことは一度や二度ではありません。そうして非難されるうちに、お母さん自身もだんだんと「甘やかしすぎなのかもしれない」と悩むようになったようです。
ところが、ある日突然、事態は急転しました。
好きに遊びに出かけていた子供が、突然、留学することを決意したのです。
それは、遊びに出かけた先で出会った人の影響でした。留学経験のある年上の方からさまざまな話を聞き、そこに自分の道があるようにその子は感じたのです。
もし、そのお母さんが学校がある日の日中に遊びに行くことを禁止していたら、その人(留学経験のある年上の方)には出会えず、子供が留学を決意することもなかったかもしれません。
そうなれば、不登校はもっともっと長期化していたはずです。
このように、子供のインターネット利用を制限したり学校がある日の日中に遊びに行くことを禁止したりすることが「不登校悪化の原因」になることもありますから、そのことまで考慮して不登校対応を決めることが大切です。
ポイントは「情報」です。
前述の例で登場した子供は、2人とも「情報」を得ることによって人生を好転させています。
ですから、その情報を入手する手段に制限をかけすぎないこと、できれば情報入手手段を増やしてあげることが不登校脱却のポイントとなります。
あなたのお子さんのことを頭に思い浮かべてみてください。そして、こう考えてみましょう。
「この子の情報入手手段を増やしてあげるために、私は何ができるだろう?」
そうして考えてみると、自分の子供の今の状況に最適な情報入手手段増加の方法が見えてくるはずです。
例えば、インターネットが全くできない環境に置かれている子供なら、インターネットが使える環境にしてあげるだけでも情報入手手段が増えるでしょう。
その情報入手手段増加によって「入手できる情報」が増え、その情報増加のなかに「人生を劇的に変えるきっかけとなる情報」が含まれているかもしれません。それによって不登校脱却が一気に進む可能性も大いにあります。
これは、マンガなどでも同様です。
子供がマンガを読むことを禁止している場合、その子は「マンガから情報が得られない」という点で情報入手に制限がかかっていますから、その制限を解いてあげるだけで情報入手手段が増加します。
その情報入手手段増加によって「入手できる情報」が増え、増えた情報の1つがきっかけとなって(マンガのなかの話がきっかけになって)その子自身で不登校脱却に向かうかもしれません。
こうして例を挙げて説明していくとキリがありませんから、このくらいにしておきましょう。
子供はひとりひとり違います。子供によって状況が異なります。ですから、その違いに合わせた“正解”はいちばん近くにいる親御さん自身で見つけるしかありません。
ぜひ、お子さんに合った形で情報入手の手段を増やしてあげてください。
たいしたことではないように思うかもしれませんが、これは、不登校脱却のポイントとして極めて重要なことです。
どんな時にパワフルになれて、どんな時に力が湧かないのか。
それは、人によって異なります。
例えば、人から注目を浴びている時に力が湧いてくる人もいれば、注目を浴びるとプレッシャーを感じてパワーダウンしてしまう人もいるでしょう。
朝に元気な人もいれば、夜のほうがエネルギッシュに活動できる人もいます。お金が関わることなら頑張れる人もいれば、お金が関わると動けなくなってしまう人もいます。
そんなふうに、「どんな時に力が湧くか(どんな時に力が湧かないか)」は人によって異なるものです。
それは、不登校の子供も同じです。その子によって「活力が湧く時」が異なります。
その「活力が湧く時の違い」を親御さんは把握したほうがいいでしょう。
うちの子はどんな状態の時に活力が湧き、どんな時にパワーダウンするのか?
それを把握するのです。
むずかしそうに思えるかもしれませんが、子供のことをじっくりと観察していれば必ずわかります。あきらめずに取り組んでいきましょう。
ここで、ぼんやりと疑問に思っている方もいるかもしれません。
「どうして、その把握が必要なのか?」
と。
答えはシンプル。親御さん自身のためです。
親御さん自身の気持ちを安定させるために(そしてその安定した気持ちでしっかりと不登校対応ができるようになるために)自分の子供がどんな時に活力が湧くのかを把握しておいたほうがいいのです。
例えば、自分の子供が夜に活力が湧くタイプだとわかっていれば、夜型になっていてもある程度安心していられるでしょう。その子は夜が力が湧く時間なのですから、その時間でなんらかの生産的な活動ができ、それが不登校脱却のきっかけになるかもしれません。その可能性が見えていれば、親御さんの心に安心が生じやすくなるはずです。
ずいぶんと思いきった考え方だと思われるかもしれませんし、おそらく反論したくなる親御さんが多いと思いますが、この思いきった考え方が「心のバランスをとるため」だとしたらどうでしょうか?
不登校対応で必要なことだと思いませんか?
ネガティブにかたよった心のバランスを取り戻すために、ポジティブな考え方(思いきった考え方)を足す。こうした心の調整は親御さんを落ち着かせ、冷静な思考が働くようにしてくれます。その冷静な思考で、不登校脱却のための活路が見出しやすくなります。
ここまで読んできてわかったと思いますが、出発点は親御さん自身のためであっても結局は子供のためです。
うちの子はどんな状態の時に活力が湧き、どんな時にパワーダウンするのか?
それを把握することで親の心が安定し、思考が冷静に働き、最高の不登校対応ができるようになり、それによって子供の状態が好転していくのです。
……と、なんだかここで話が終わってしまいそうな雰囲気で書きましたが、話は終わりません。
前述の“把握”には、もう一つ重要な効果があります。
その効果は、チグハグの解消。
親御さん多くは、
「自分の子供がどんな状態の時にパワーアップし、どんな状態の時にパワーダウンするのか」
を把握していません。
そのため、子供がパワーダウンしているときに無理やりパワーアップさせようとしたり、子供がパワーアップしているときにやる気をそいでパワーダウンさせたりしています。
子供に必要なことと噛み合っていない対応をしてしまっているのです。
だから、もともとあるパワーを失わせてしまいますし、パワーダウンしているときにはますますパワーダウンさせてしまっているのです。
そうして不登校を悪化させてしまっています。
例えば、「一人で黙々と作業する時にパワーがみなぎってくる子供」に対して「たまには外に出て身体を動かして欲しい」と思う親御さんは多いものです。
それって「子供に必要なこと」と「親の対応」が噛み合っていませんよね。
子供に必要なことはパワーアップであり、そのパワーアップに必要なことが一人で黙々と作業することなのに、親は「たまには外に出て身体を動かして欲しい」と思い、ときどき口に出して言ってしまうのですから、明らかに噛み合っていません。
こうしたことを繰り返し行なってしまい、子供を無気力にしてしまうのが、不登校脱却を遅らせる親御さんなのです。
このような“チグハグ”を解消するのが、前述の対応です。
子供のことをよく見て、
「どんな状態の時にパワーアップし、どんな状態の時にパワーダウンするのか」
を把握することで、チグハグが解消されるのです。
チグハグが解消されるとどうなるのかについては、わかりやすいでしょう。
子供がパワーアップしている時にはそのパワーをますますアップさせるサポートができ、子供がパワーダウンしているときにはパワーを補給するようなサポート(もしくはパワーダウンをパワーアップに変えるサポート)をしてあげることができます。
例えば、「お金が関わることなら力がみなぎってくる子供」だと分かれば、まず、子供が「お金が関わること」を始める時に邪魔しないでしょうし、始めた後にはできるだけ協力するでしょう。
これが、パワーアップしている時にそのパワーをますますアップさせる対応の例ですよね。
子供がパワーダウンしているときにパワーを補給するような対応の例は、さらに分かりやすいはずです。
「朝にパワーダウンする子供」なら、睡眠の質を高める寝具に取り替えてあげたり、食べやすい朝食に変えてあげたりすることでパワーダウンを補えるかもしれません。寝具の転換で睡眠の質が日に日に高まっていけば「パワーダウンをパワーアップに変える対応」になりますよね。食べやすい朝食に変えたことで朝に子供が動きやすくなれば、それも「パワーダウンをパワーアップに変える対応」です。
このように、チグハグ解消の効果は積み重ねで大きなものになりますから、実行する価値は十分にあります。活力がみなぎるようになれば子供の状態はグングン良くなり、あっという間に不登校脱却に成功します。
自分の子供がどんな状態の時に活力が湧き、どんな時にパワーダウンするのか?
それを把握する。
非常に重要なことですので、ぜひ実行してみてください。
以上、不登校脱却のために親ができることを7つお伝えしました。
どれも効果的な内容ですから、参考にしていただけたら嬉しいです(^-^)
執筆者:SIAPROJECT代表 木村優一
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