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教師に求められる不登校生徒への対応

 

不登校だった頃、担任の先生に対してこんなことを思ったことがあります。

 

「この人、自分に酔ってるんだろうなぁ」

 

不登校生徒を見捨てない担任の俺 = かっこいい

 

きっとそう思っていて、そんな自分に酔っているんだろうなぁと思ったのです。

 

もちろん、

 

「不登校になっている君を見捨てない俺、かっこいいだろ!?」

 

などと言われたわけではないのですが、それでも「絶対そう思っているんだろうな」と確信していました。

 

どうして、そう確信したのか?

 

それは、彼の顔の表情が物語っていたからです。

 

言葉では表現しづらいですが、当時の彼は勝ち誇ったような表情を見せることがありました。

 

目線が高いようなイメージ、とでも言えばいいのでしょうか。対等な目線で寄り添うような表情ではなく、ちょっと高いところから見下げるような表情を見せることがあったのです。

 

実際に彼がどう思っていたかは私にはわかりません。

 

それは一生わからないことです。

(私は彼の人生を体験できませんから)

 

ただ、当時の私が彼の顔の表情を見ていて前述のような不快な印象を受けたことは「事実」です。「私がそう感じたこと」は事実でしたから、当時の「私の現実」はその思いにしたがったものとなりました。

 

結果、担任の先生との関係はギクシャクし、先生は私を助けたくても助けられない、私は先生を頼りたくても頼れない、プツッと糸が切れたような関係性になってしまったのです。

 

だからこそ、不登校支援活動を行なっている今、

 

「不登校対応で『何を言うか』はたいした問題ではない」

 

とお伝えしています。

 

「教師が何を言うか」の試行錯誤は優先順位としては後なのです。

 

 

心の変化を土台とした非言語要素の改善に取り組む

 

本当に生徒の力になりたいなら、助言を工夫する前に「心の変化を土台とした非言語要素の改善」に取り組まなければなりません。

 

「心の変化を土台とした非言語要素の改善」とは何か?

 

そのプロセスは奥深いものですが、基本として教師のみなさんに最初のステップとしてやっていただきたいことは、劣等感を癒やすプロセスです(※)。

 

※「心の変化を土台とした非言語要素の改善」を奥深いところまで進めていけるのが「ひふみ~よ」です。

 

教師だけでなく、この世に生きるすべての人の心のなかに何らかの劣等感が根付いているものですが、その劣等感をできる限り癒やすことがファーストステップとなります。

 

劣等感を癒やしておかないと、その劣等感を直視したくなくて、感じないように錯覚させたくて、“優越感が感じられる何か”がしたくなり、前述のように「不登校の子供を見捨てない自分はかっこいい!!」と思いたがるようになりますから、教師が教師自身の劣等感をできる限り癒やしておくことが肝要なのです。

 

この劣等感を癒やすプロセスもまた奥が深く、そのすべてを一度に説明することはできませんが、手軽にできる方法の1つは次の3つです。

 

1.想像上で過去をさかのぼり、錯覚の劣等感を思い出す

2.一位が横並びで集合体になっている世界を理解する

3.すでに自分が一番になっている部分を“はっきりと”認識する

 

まずは、1から説明しましょう。

 

 

1.想像上で過去をさかのぼり、錯覚の劣等感を思い出す

 

劣等感は大人になってから生じるものもありますが、根強く残っている劣等感の多くは幼少期に“錯覚”で生じていることが多いものです。

 

その“錯覚の劣等感”を思い出し、錯覚から目を覚ましましょう。

 

適当でいいので、今、過去のことを思い出してみてください。

思い出したいことから思い出していけば十分です。

 

適当に、過去のことをランダムに思い出してみましょう。

 

その流れで、悲しい思いや苦しい思いをしたことを思い出してみてください。

 

何かあったはずです。

悲しい思いや苦しい思いをしたことが。

 

例えば、絶対にイイ点数がとれると思って受けた試験なのに、ケアレスミスを連発してしまい、低い点数をとってしまった場合、当時の自分にとっては「ものすごく悲しい出来事」だったかもしれません。

 

そういったことを思い出してみると、そこに付随する出来事も思い出しやすくなるはずです。

 

例1:低い点数をとってしまったことで親や友達から笑われた

 

例2:「自分は本番に弱いのかもしれない」という思いを心のなかで何度もリピートしていた

 

そういったことも思い出すはずなんですね。

 

そうして過去を細かいところまで思い出すと、そこで劣等感が“作られて”いることに気づけるはずです。

 

・低い点数をとってしまったことで親や友達から笑われた → 劣等感が作られる

 

・「自分は本番に弱いのかもしれない」という思いを心のなかで何度もリピートしていた → 劣等感が作られる

 

こうして劣等感が作られたわけですが、この劣等感、よくよく考えればただの錯覚かもしれませんよね。

 

親や友達が笑ったのは「低い点数をとった=劣っている」と思ったから笑ったわけではなくて、「こんな優秀な人でも低い点数をとることがあるんだ!?かわいいな!」と思って笑ったのかもしれません。

 

いや、それ以前に、何も考えずに笑った可能性も高いでしょう。

人は自分のことが大好きで、他人にはそれほど興味ありませんから(笑)

 

◇◇◇

 

「自分は本番に弱いのかもしれない」という思いを心のなかで何度もリピートしていたケースも同様です。

 

自分が勝手にそう思っただけで、勝手にリピートしていただけで、それによって自分自身に思い込ませただけです。本番に弱いと決まったわけではないのに、自分でそう決めつけただけです。

 

それに、今までの人生を振り返れば「自分は本番に強いと思える出来事」もたくさん起きているでしょう。

 

失敗したことは記憶に残りやすいからクローズアップされているだけで、実は成功したこともたくさんあるはずなのです。

 

それを考えれば、「自分は本番に弱いのかもしれない」という思いを心のなかで何度もリピートしていたことによる劣等感の発生は、単なる錯覚のようなものだとわかるはずです。

 

こうして想像上で過去をさかのぼり、「自分の心に根強く残っている劣等感が錯覚ではないか?」と疑いを持たせてみると、その瞬間、パッと劣等感が癒され、心の奥深くから変化が起きます。

 

その変化が心に起きれば、顔の表情・話し方・身振り手振りなど(非言語要素)も自然と変わっていきますから、「心の変化を土台とした非言語要素の改善」が少し前に進むことになります。

 

あまり知られていませんが、不登校生徒への対応が上手な先生はこうしたことをコツコツと進めているのです。

 

 

2.一位が横並びで集合体になっている世界を理解する

 

世の中には順位がつけられているものが数多く存在しますが、その順位の種類は1つではありません。

 

また、ある順位のなかで2位になっている人が完全に2位になっているとは限らず、実は1位になっていることもあります。

 

まず、順位の種類が1つではない点についてですが、これは説明不要でしょう。

 

学校の成績で順位がつけられることもあれば、音楽ランキングで順位がつけられることもありますし、おいしいラーメン店のランキングで順位がつけられることもあります。

 

さまざまな順位があって、そのすべての1位を独占している人はいません。

 

そうである以上、「すべての人が何かの分野で1位をとる世の中」も実現可能だと思いませんか?

 

例えば、この世界に3人しか存在しない場合をイメージしてみましょう。

その3人を、Aさん、Bちゃん、Cくん、だとします。

 

Aさんは3人のなかで最も頭がよく、学校の成績が一番です。

Bちゃんは3人のなかで最も歌がうまく、音楽ランキングで一番です。

Cくんは3人のなかで最も料理が上手で、ラーメン店ランキングで一番です。

 

この場合、世界人口全員が一番をとっていることになります。

一位が横並びで集合体になっている世界です。

 

もちろん現実は3人ではなく、もっと人口が多く複雑ですが、こうして全員が何らかのことで一位をとる世界に近づいていることは確かです。

 

昔は情報の行き来に制約があったり、地理的な制約が強かったりして、ある分野で1位をとれなければ2位以下として生きるしかなかった人も多かったと思いますが、インターネットの普及によって情報の行き来に関する制約がはずれ、それに伴い地理的な制約も弱まっている現代では「全員が何かで1位をとること」が実現しやすいでしょう。

 

今後AIが普及すれば、ますますその傾向が強まるはずです。

 

◇◇◇

 

話を少しさかのぼりますが、前述で私はこう書きました。

 

>ある順位のなかで2位になっている人が完全に2位になっているとは限らず、実は1位になっていることもあります。

 

これに関してはわかりづらいと感じる方も多いかもしれませんので、できる限り簡単に説明します。

 

例えば、記録を競う競技で順位がつけられたら、1位→2位→3位→……と決まりますよね。

 

はっきりとした記録が出たのですから、1位は1位、2位は2位です。

記録上、2位が1位になることはありません。

 

けれども、2位の選手が大阪府に住んでいて、1位の選手がアメリカに住んでいて、両者が同時にその競技に関する教室を開いたら、“大阪府民にとって”助かるのはどちらでしょう?

 

明らかに、2位の選手ですよね。

大阪府民にとっては、通える範囲に教室を開いてくれたほうが助かります。

 

ですから、その場合、2位の選手が“先生”としては1位になります。

 

競技で1位をとった人のほうが有名で、ものすごく人気者だったとしても、競技で2位をとった人が近くにいたらそちらが1位になってしまうのです。

 

このように、何かで順位がつけられても、その順位がパーフェクトに定まっているわけではありません。

 

「2位が実は1位」「3位が実は1位」……ということが多々ある、多面的なものなのです。

 

順位の種類が1つではない点と本質的には同じ話ですが、こうして角度を変えて思考してみると、「いったい劣等感とは何なのか?」と不思議に思うはずです。

 

みんなが1位をとれる世の中では劣等感も何もないのでは??

そんな思いに至った方もいるはずです。

 

その思考拡大が、劣等感が癒やされるプロセスです。

 

もちろん、その癒やしが起きることで顔の表情・話し方・身振り手振りなど(非言語要素)も自然と変わっていき、「心の変化を土台とした非言語要素の改善」が前に進みます。(=生徒に与える影響が変化)

 

 

3.すでに自分が一番になっている部分を“はっきりと”認識する

 

この3に関しては2に付随する内容ですので、あまり説明がいらないでしょう。

 

2でお伝えしたとおり、1位は無数に存在し、誰もが何かで一番をとることが可能ですから、今これを読んでいるあなたも一番になることが可能です。

 

もしかしたら、すでに1位になっていることがあるかもしれません。

その可能性を探ってみましょう。

 

何も取り柄がないように見える人でも「どれだけ親孝行しているか」に関しては居住地域でナンバーワンかもしれません。

 

自分では気づいていないだけで、もしかしたら“利きチョコレート”の才能があって、それに関しては日本でトップかもしれません。

 

趣味で続けていた書道にひと工夫付け足すだけで、世界一の◯◯書道アーティストになるかもしれません。

 

そういうふうに、できるだけさまざまな角度から自分自身を眺めてみると「意外なナンバーワン」をとっていることに気づくこともあります。

 

その気づきが得られた場合、なんだか自分のことが好きになっていくものです。その「自己への好意」が生じたときからセルフイメージが変わり、劣等感に偏っていた心がバランスを取り戻すものなのです。

 

そうした心の変化によって非言語要素も自然と変わっていき、「心の変化を土台とした非言語要素の改善」が前に進むんですね。

 

 

以上、劣等感を癒やすプロセスとして手軽にできる方法を3つご紹介し、それによって非言語要素の変化が起き、本当に生徒の力になれる教師になれるイメージまでつかんでいただきました。

 

もちろん、上記の他にも方法はありますし、いちばん良いのは無意識から変化を起こすことですから、上記で完全だと思わないように気をつけましょう(※)。

 

※無意識から劣等感を癒やしていく働きがあるのが「ひふみ~よ」の音声です。ひふみ~よの音声には無意識から劣等感に癒やしをもたらす仕掛けが無数に含まれていますから、音声を聴いている教師のみなさんは「不登校生徒への対応」が根っこから改善され、確実に生徒の力になれる先生へと変化していけます。

 

「先生、自分に酔ってるんだろうなぁ」

 

と思っていたのは私だけかな?とも思ったのですが、不登校支援活動でさまざまな不登校の子供の話を聴いたり読んだりしていると、似たようなことを思っている不登校の子供が非常に多いことを知りました。

 

「これは私の話か??」と錯覚するほど私と同じことを思っている子供も多く、本当に驚かされます。

 

と同時に、なんだか切ない気持ちにもなります。

 

教師は不登校生徒の力になれます!

いや、それが仕事なのですから絶対に力になるべきです!

 

親御さんだけでなく、先生の側からも子供のサポートを強化していきましょう。

 

 

執筆者:SIAPROJECT代表 木村優一

 

 

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