不登校は「家族が生まれ変わる合図」。親が自分を取り戻すとき、家族の未来は自然と動き出します。
「イメージしたことが現実になる」
そう信じている方も多いでしょう。
そこまで信じてはいなくても、「理想の状態をイメージすることでそのイメージに近づきやすくなる効果があるはずだ」と信じている方は多いはずです。
不登校対応においても、子供の理想の状態をイメージし、そのイメージが現実化することを楽しみにしている親御さんがいます。
個人差はありますが、多くの親御さんがイメージの力を信じているのです。
それが間違っているとは言いません。
実際、イメージの力は強力です。
不登校対応に限らず、さまざまな分野で「イメージすること」が力を発揮します。理想の状態をイメージすることでゴールが明確になり、そこに向かいやすくなる効果は明らかにあるでしょう。
ただし、そこには巨大なリスクがあるのも事実です。
そのリスクは主に2つ。
a.制限がかかってしまうリスク
b.パワーダウンするリスク
理想の状態をイメージすると、そのイメージ通りになることを望んでしまうものです。
すると、そこに“こだわり”のようなものが生じてしまい、「イメージ通りにならずに理想を超えた理想的な状態になる道」が目の前にあってもその道を選ばなくなってしまいます。(←aのリスク)
さらにそこには、期待が生じてしまうことによるパワーダウンもあります。
「このイメージが現実化してほしい!」と思いすぎて、まだイメージが現実化していない現在の状態に対して不足感(不満)が生じてしまい、その不足感が自分自身の心と体のエネルギーを奪っていくんですね。(←bのリスク)
そうして制限がかかった上にパワーダウンしてしまうため、選択肢の減少とパワー不足がダブルで働き、逆にイメージの現実化から遠ざかってしまいます。
イメージの現実化から遠ざかるだけならまだいいのですが、「現在の不満」がエスカレートすることで「今」が不幸になってしまうと笑い事では済まされません。
イメージすればするほど今を不幸にしてしまい、未来の理想の実現を難しくしてしまう……
そんな悲惨な状態に“自ら”陥っている方が多いので、気をつけましょう。
不登校対応でイメージの力を使うなら、そのイメージの現実化にこだわらないように意識する必要があります。
「このイメージ通りに現実化しなくても構わない。本質的にこのイメージらしきことが現実化すれば良いのだから」
そんなふうに意識して、頭を柔らかく保っておくのです。
また、理想の状態をイメージすればするほど自然と期待がエスカレートしてしまい、現状への不満が出やすくなりますから、それとバランスを取るように現状に関して満足できる点を意識するように心がけるといいでしょう。
そうしてうまくバランスが取れるようになると、イメージによるパワーダウンを避けることができ、イキイキとしたパワーで毎日を過ごせるようになります。
パワーがあふれていれば(本質的に)理想的な状態に近づきやすくなることは言うまでもありません。
多くの親御さんが、イメージの力を誤って使うことで子供を不登校悪化に向かわせてしまっています。
今これを読んでいるあなたはそうならないように、リスクを消しながらイメージの力を最大限に活用していただけたらと思います。
執筆者:SIAPROJECT代表 木村優一
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